コロナ6年1月3日(ウクライナ、ロシア戦争4年)
ある日、ふと思ったんです。図形って、本当に不思議なものだなと。正方形、三角形、五角形、円…。私たちの頭の中でははっきりとイメージできるし、紙に描いたり模型を作ったりして形にすることもできますよね。でも、その図形そのものを取り出そうとするとどうでしょう?
たとえば、「円」という概念。それを「ここにある」と手に取って見せることはできません。紙に描けば「円を表現したもの」になりますし、コンパスで作った形もあくまでその表現の一つ。円そのものではありません。つまり、図形は概念として存在しているだけで、厚みや重さを持つ物体としては存在しないのです。これに気づいたとき、私は改めてその不思議さに驚きました。
同じように、数字や文字も不思議な存在です。「1」や「2」、「A」や「B」も記号として存在していて、私たちはそれを理解し使いこなします。しかし、それ自体を物理的に取り出すことはできません。紙に書けば「記号の表現」になりますが、「記号そのもの」ではないのです。
これらはすべて、「抽象」という世界に属しているものです。具体的なものではなく、概念や記号、イメージとして存在するだけ。それが私たちの生活や学問に深く関わっているなんて、とても面白いと思いませんか?
こうした「抽象」の存在に気づくと、数学や哲学の世界がより奥深く感じられます。具体的なものを超えた「抽象的な美しさ」が、そこには広がっているのです。そしてそれは、私たちが普段何気なく使っている記号や形の中にも隠れている。不思議で、少し感動する発見でした。
みなさんも、身近なものの中にこうした「不思議」を感じたことがありますか?
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