大飯原発再稼働をめぐって全国の注目が集まる中、県議会が開会しました。
FBC・・・・・原発再稼働の議論が注目される県議会開会
原発再稼働の議論に注目が集まる2月定例県議会が始まり、西川知事は「まずは国が責任ある見解を明らかにすることが先決」と強調しました。
西川知事「原発の再稼働については、まずは国自らが原子力発電の意義と原発再稼働の必要性について責任ある見解を国民の前に明らかにし、理解を得る努力をすることが先決であります」
西川知事は所信表明の中でこのように述べ、県民の理解や国民の納得につなげるためには原発再稼働について「国が強い意思表示をすべき」とこれまでの対応を批判しました。
また原子力防災についても「国は主体的な役割を果たしていない」と批判し、実効性のある住民避難を行うため独自に対応を進める考えを強調しました。
ところで議場には脱原発を掲げる俳優の山本太郎さんや国際環境NGO「グリンピースジャパン」の関係者も詰めかけました。
■山本太郎さん「議員の皆さんが県民の命や国について深く語るのか、全国が注目しなければなりません。だから僕はここにきました」
傍聴席には一般市民も含め113人が訪れ、ほぼ満席となりました。
議場の周辺では議事がスムーズに進行できるよう警察官や警備員が「不測の事態」にも備えました。
しかし本会議終了後には傍聴者同士でちょっとしたいさかいもありました。
■山本太郎「申し訳ないけど福井だけの問題ではない。全国に関係あるし日本の問題だと思う。福井の事に口をはさむなと言われてもそれは無理です」
グリンピースジャパンは閉会日まで議会を傍聴する方針で、この2月議会では原発の再稼働をめぐる議論に全国から注目が集まっています。
スポニチ・・・焦点は原発再稼働…福井県議会 山本太郎も傍聴、一時騒然
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働への「地元同意」をめぐり、西川一誠知事らの動向が注目される福井県で、定例の2月県議会が24日始まった。
原発立地県の民意が、県議会でどう示されるかが焦点。関心の高まりを反映し、傍聴者は100人を超えた。1時間以上前から開会を待つ人もいて、県は警備を通常より10人近く増やすなど警戒体制を強化。議会後、傍聴者の男性が県外から来た人に怒鳴り声を上げ、騒然となる場面もあった。
環境保護団体グリーンピース・ジャパンのメンバーと訪れた俳優の山本太郎は開会前「福井県議が県民の命をしっかり守れるよう、話し合いをする必要がある」と話した。
西川一誠知事が示した再稼働を認めない考えに、山本は「しっかりした情報と、話し合いがなければいけないと認識している。責任感の強い人だと思う」と評価。「知事にきょうの言葉を守ってもらうためにも、県民と日本中のみんなで注目し続ける必要がある」と訴えた。
福井市内の30代男性は「気になって来た。子どもがまだ小さいので心配」。県議会傍聴は初めてという同県勝山市のフリーター三屋智子さん(35)は「みんな興味を持っている問題だと思った。原発事故で失われた自然は戻らなくなる。福井の自然を守り、未来につなげたい」と語った。 ・・・・・・
★
昨日は午前10時から議会運営委員会、11時から本会議、午後1時から全員協議会で理事者の説明と質疑、夕方から広報委員会、マスコミ取材、質問打ち合わせなどつづきました。
知事の提案理由説明をうけて、来週からは論戦がスタートします。しかし、質問原稿づくりはこれからです・・・。
全員協議会での質疑で私は、「介護保険料が県内各地で大幅に引き上げられる計画だ。26億余の基金をなぜ半分しか取り崩さなかったのか。また、県にもどる4億余を直接被保険者の保険料引き下げに活用しないのはなぜか」「北陸新幹線にともなう北陸線のJRからの経営分離で、3月上旬までに同意書を求めているが、住民説明が不足しているのではないか」「3億円の教員指導力向上の基金について」「県警の新しい交通信号システムについて」などを質問しました。
また、「学校給食の放射性物質の検査」について質問したところ県内2か所だけ、とのこと。まだ放射性物質の放出はつづいているわけですから、国の基準だけではなく、県として独自に強化することが必要ではないでしょうか。
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★
元県議会議員(自民党)の池田俊男さんが亡くなられた。私は初当選した1期目だけがごいっしょだったが、当時はプルサーマル問題とともに福井空港拡張問題や京福線廃線問題などが激しく議論されていた。政策的にはよく衝突し、議会質問で原発問題をぶちあげた後の私のところに寄ってきて、「君、わしら議員が原発の技術的な安全問題がわかるわけがないだろう。議員が原発を判断する材料は地域振興だよ」と「説教」されたこともある。
京福線が廃止となり、電車存続が大問題になった。議会内も電車存続派とバス転換派に分かれ、バス転換派が多い、という状況だった。しかし、沿線住民・自治体の存続運動は高まり、情勢は混とんとしていた。私は自民党の重鎮だった池田さんに「これだけ県民が存続を求めている時に、電車を残さないわけにはいかんでしょう」と2人だけの時をねらってぶつけた。池田さんは「そうだ!しかしどうするかなあ」とおっしゃった。誰にも言わなかったが、電車存続を確信した瞬間だった。たぶん、知事はじめ理事者と協議し、いまにつづく上下分離のスキームをうみだされたのではないか。大局観を感じさせる方だった。まあ、若造の私の質問にもよく噛みつかれましたが・・。
県内視察をご一緒した時、予定になかった美浜のボートハウスを案内されて、「ぼろぼろなんだ。なんとか頼むよ」と言われたことがある。
新年度予算案には、「漕艇場・ボートハウス整備事業」の基本設計の予算が盛り込まれています。1期だけのお付き合いでしたが心に残る方でした。ご冥福をお祈りいたします。
FBC・・・・・原発再稼働の議論が注目される県議会開会
原発再稼働の議論に注目が集まる2月定例県議会が始まり、西川知事は「まずは国が責任ある見解を明らかにすることが先決」と強調しました。
西川知事「原発の再稼働については、まずは国自らが原子力発電の意義と原発再稼働の必要性について責任ある見解を国民の前に明らかにし、理解を得る努力をすることが先決であります」
西川知事は所信表明の中でこのように述べ、県民の理解や国民の納得につなげるためには原発再稼働について「国が強い意思表示をすべき」とこれまでの対応を批判しました。
また原子力防災についても「国は主体的な役割を果たしていない」と批判し、実効性のある住民避難を行うため独自に対応を進める考えを強調しました。
ところで議場には脱原発を掲げる俳優の山本太郎さんや国際環境NGO「グリンピースジャパン」の関係者も詰めかけました。
■山本太郎さん「議員の皆さんが県民の命や国について深く語るのか、全国が注目しなければなりません。だから僕はここにきました」
傍聴席には一般市民も含め113人が訪れ、ほぼ満席となりました。
議場の周辺では議事がスムーズに進行できるよう警察官や警備員が「不測の事態」にも備えました。
しかし本会議終了後には傍聴者同士でちょっとしたいさかいもありました。
■山本太郎「申し訳ないけど福井だけの問題ではない。全国に関係あるし日本の問題だと思う。福井の事に口をはさむなと言われてもそれは無理です」
グリンピースジャパンは閉会日まで議会を傍聴する方針で、この2月議会では原発の再稼働をめぐる議論に全国から注目が集まっています。
スポニチ・・・焦点は原発再稼働…福井県議会 山本太郎も傍聴、一時騒然
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働への「地元同意」をめぐり、西川一誠知事らの動向が注目される福井県で、定例の2月県議会が24日始まった。
原発立地県の民意が、県議会でどう示されるかが焦点。関心の高まりを反映し、傍聴者は100人を超えた。1時間以上前から開会を待つ人もいて、県は警備を通常より10人近く増やすなど警戒体制を強化。議会後、傍聴者の男性が県外から来た人に怒鳴り声を上げ、騒然となる場面もあった。
環境保護団体グリーンピース・ジャパンのメンバーと訪れた俳優の山本太郎は開会前「福井県議が県民の命をしっかり守れるよう、話し合いをする必要がある」と話した。
西川一誠知事が示した再稼働を認めない考えに、山本は「しっかりした情報と、話し合いがなければいけないと認識している。責任感の強い人だと思う」と評価。「知事にきょうの言葉を守ってもらうためにも、県民と日本中のみんなで注目し続ける必要がある」と訴えた。
福井市内の30代男性は「気になって来た。子どもがまだ小さいので心配」。県議会傍聴は初めてという同県勝山市のフリーター三屋智子さん(35)は「みんな興味を持っている問題だと思った。原発事故で失われた自然は戻らなくなる。福井の自然を守り、未来につなげたい」と語った。 ・・・・・・
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昨日は午前10時から議会運営委員会、11時から本会議、午後1時から全員協議会で理事者の説明と質疑、夕方から広報委員会、マスコミ取材、質問打ち合わせなどつづきました。
知事の提案理由説明をうけて、来週からは論戦がスタートします。しかし、質問原稿づくりはこれからです・・・。
全員協議会での質疑で私は、「介護保険料が県内各地で大幅に引き上げられる計画だ。26億余の基金をなぜ半分しか取り崩さなかったのか。また、県にもどる4億余を直接被保険者の保険料引き下げに活用しないのはなぜか」「北陸新幹線にともなう北陸線のJRからの経営分離で、3月上旬までに同意書を求めているが、住民説明が不足しているのではないか」「3億円の教員指導力向上の基金について」「県警の新しい交通信号システムについて」などを質問しました。
また、「学校給食の放射性物質の検査」について質問したところ県内2か所だけ、とのこと。まだ放射性物質の放出はつづいているわけですから、国の基準だけではなく、県として独自に強化することが必要ではないでしょうか。
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元県議会議員(自民党)の池田俊男さんが亡くなられた。私は初当選した1期目だけがごいっしょだったが、当時はプルサーマル問題とともに福井空港拡張問題や京福線廃線問題などが激しく議論されていた。政策的にはよく衝突し、議会質問で原発問題をぶちあげた後の私のところに寄ってきて、「君、わしら議員が原発の技術的な安全問題がわかるわけがないだろう。議員が原発を判断する材料は地域振興だよ」と「説教」されたこともある。
京福線が廃止となり、電車存続が大問題になった。議会内も電車存続派とバス転換派に分かれ、バス転換派が多い、という状況だった。しかし、沿線住民・自治体の存続運動は高まり、情勢は混とんとしていた。私は自民党の重鎮だった池田さんに「これだけ県民が存続を求めている時に、電車を残さないわけにはいかんでしょう」と2人だけの時をねらってぶつけた。池田さんは「そうだ!しかしどうするかなあ」とおっしゃった。誰にも言わなかったが、電車存続を確信した瞬間だった。たぶん、知事はじめ理事者と協議し、いまにつづく上下分離のスキームをうみだされたのではないか。大局観を感じさせる方だった。まあ、若造の私の質問にもよく噛みつかれましたが・・。
県内視察をご一緒した時、予定になかった美浜のボートハウスを案内されて、「ぼろぼろなんだ。なんとか頼むよ」と言われたことがある。
新年度予算案には、「漕艇場・ボートハウス整備事業」の基本設計の予算が盛り込まれています。1期だけのお付き合いでしたが心に残る方でした。ご冥福をお祈りいたします。