前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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宮本衆議院議員とともに原発「もんじゅ」を視察調査。敦賀市で新幹線・在来線3セク化考える集会

2013年10月10日 | Weblog
昨日は、宮本たけし衆議院議員の「もんじゅ」調査に同行しました。金元書記長、山本地区委員長、上原敦賀市議らといっしょでした。機構側は、齋藤伸三所長らが応対しました。また、文部科学省の山之内裕哉・敦賀原子力事務所所長も同行しました。
 もんじゅの中にはいるのはひさしぶりです。今回は、あまり視察者がいないというアニュラス部の配管も調査しました。
 この間の、ナトリウム漏れ火災事故、燃料交換装置の落下事故の現場や、交換装置などもみました。
 また、配管について機構側が「熱で配管がのびたりするのを吸収するために、蛇腹になっている」と説明したのに対し、視察団は2次系配管を流れる液体ナトリウムが弱い蛇腹のところから漏れれば、コンクリートと反応し、以前のナトリウム火災事故の再来となりかねない問題を指摘しました。 また、建屋と山際の間にある破砕帯に断層粘土を確認しました。機構側は、齋藤所長も「いろんな専門家の方々の調査はウエルカムだ」と述べたことは注目されます。
 私も「重大な点検漏れについて、関電美浜3号機事故の教訓などがいかされてないのではないか」「運転に向けた作業ができないのに、原子炉に燃料を装荷しつづけ、ナトリウム保温をつづけるのは改善できないのか」などをただしました。
 宮本議員は「運転しなくても年間195億円もかかるのは、とても国民は納得しない。自民党議員からも、もうやめた方がいい、との声があがっている」と話しました。

 

 
 宮本衆議院議員と




  夜は、ひきつづき敦賀市での新幹線延伸と在来線3セク化を考える市民集会に参加しました。
会の報告、県庁の説明をうけて参加者からも活発な質疑がおこなわれました。
会の報告にたった平沢代表は、「大阪延伸のめどはない。サンダーバード、しらさぎの存続が必要だ。3セクは分断ではなく、1社にすべきだ。新幹線建設と3セクの維持運営負担が長期に続く。県民負担の増大に反対する」などと強調しました。



 県庁からは、新幹線建設推進課の稲葉総括主任が報告。「金沢までの新幹線は12両編成で、従来の普通車、グリーン車に加え、グランクラスの座席ができる」「敦賀の人にとって東京への時間短縮効果はない。しかし、大宮などへの時間短縮効果ある」「並行在来線は79キロ、18駅ある。普通で毎日18000人が利用し、通勤通学が7割。貨物も32本走り、年間250万トンを運んでおり、JRからの経営分離後も存続させる」などと説明しました。
 


 中池見の保全に取り組む団体の笹木さんからも、「湿地は水が命。新幹線のトンネルが水の供給源をぶち抜いて通る計画には、湿地保全に取り組む世界からも驚きの声があがっている」と発言がありました。
 私も発言し、会が提出したサンダーバード、しらさぎの存続を求める請願が私以外のすべての県議会議員の反対で不採択になったこと、フリーゲージトレインの問題点と課題、さらに県庁や県議会は1兆円ともいわれる若狭新幹線の壮大な無駄遣いにすすもうとしている問題点を報告し、いっそう住民のみなさんの運動を盛り上げていってほしい、と述べました。
 「もう決まったことだから」と諦めたらいけないですね。けっきょく、未来永劫、大きな問題をかかえて苦しむことになるのは県民自身なのですから。