前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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「決して再稼働させない 原発ゼロ☆統一行動」に4万人。世界的に貴重な湿地破壊の北陸新幹線計画

2013年10月14日 | Weblog
昨日は東京で「決して再稼働させない 原発ゼロ☆統一行動」が開催され4万人が参加し、NHKニュースなどでも大きく報道されていました。福井県からも数十名が参加しました。
今朝の赤旗にも、坂井市から参加した藤岡ひとみさんが「安倍総理のコントロール発言許せない」と大きく紹介されています。
 全国の皆さんと連帯して、福井県がすすめる原発再稼働・原発輸出許さないたたかいへがんばりましょう!





 私は、昨日午前中は地元のお祭りに参加、午後は新幹線計画と中池見湿地問題のシンポ、夜は地域訪問活動などでした。
 シンポ「北陸新幹線建設が中池見湿地の自然に与える影響」は、日本生態学会近畿地区自然保護専門委員会、関西自然保護機構が主催したものです。
 関西自然保護機構会長で大阪府立大副学長の石井実先生の開会あいさつの後、大阪府立大学の平井規央先生、岡山理科大の宮本真二先生、NPOウエットランド中池見の笹木智恵子先生、神戸大学大学院の角野康郎先生、京都大学大学院の小杉賢一朗先生の報告があり、質疑応答、討論がおこなわれました。
 各先生からは「希少水生動物の宝庫である中池見湿地が新幹線トンネルによって影響が懸念される」「13万年前まで植生の変遷をたどれる地域は日本ではここだけだ」「なぜアセスメントのやり直しもしないでこんな計画をごり押しするのか、疑問だ」「湧水が水生植物を支えている。トンネル建設で水脈が分断される危険が大きい。対策はない」「トンネル建設で河道の排水がどうなるか。湿地に影響でる」「国際条約に反するようなことは認められない」などなど様々な角度から新幹線工事の問題点が検証されました。

関西自然保護機構会長で大阪府立大副学長の石井実先生の開会あいさつ


長年保存運動に取り組んでこられたNPOウエットランド中池見の笹木智恵子さん





 ここに集った敦賀市民や学者のみなさんは「新幹線建設反対」の立場ではないでしょうが、世界的に貴重な湿地を破壊されることになりかねない計画には心から怒りをこめて反対しています。
 私も、さまざまな問題点をはらむ新幹線計画の見直しを求めてがんばっていきたいと思います。

 個人的にも、中池見湿地問題は、私が共産党嶺南地区で活動している時に、大阪ガスのLNGタンク建設問題として浮上して、反対してきた経緯があります。当時から、笹木さんたち市民グループの熱心な保存活動があり、ラムサール条約に登録されたことに敦賀市民のみなさんはじめ、支援されてきたみなさんの熱意を痛感します。
 この期におよんで、新幹線建設で世界有数の湿地が破壊されるようなことになったら、約四半世紀にわたる粘り強い自然保護運動の成果を行政が冒涜することになります。そんなことは許されないでしょう。