前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

前福井県議会議員・さとう正雄の活動日誌。ご意見・情報は smmasao.sato@gmail.com までお願いします。

地元の湊フェスティバル、福井市9条の会の例会、Fukuiまちづくりフォーラム

2013年10月28日 | Weblog
 昨日は、地元の湊フェスティバルや公民館まつりへごあいさつ、福井市9条の会の例会、Fukuiまちづくりフォーラムなどでした。

 朝方まで雨が降っていましたが、日中はいいお天気にめぐまれ、フェス会場は参加者でにぎわい、早々に商品がなくなってしまうところもでていました。私も壮年グループのおろしそばをいただきました。各コーナーには中学生の「お手伝い」もでていて活気がありました。
 福井市9条の会では、秘密保護法をめぐる重大な情勢もふまえて、9条の宣伝だけでなく、秘密保護法反対の宣伝活動をおこなうことを決めました。

 まちづくりフォーラムは、福井市が中心となって企画したもので、基調講演はアムステルダム在住の建築・都市デザイナー、渡邉英里子氏の基調講演、その後、森ビルの松島義尚氏、福井大学准教授の原田陽子氏も加わってのパネル討論でした。コーディネーターは櫻井康宏・福井市都市戦略部 まちづくりアドバイザー。

 渡邉氏は、オランダ・アムステルダム、デンマーク・コペンハーゲン、オーストラリア・メルボルン、アメリカ・ニューヨークの各都市の居住者、人優先のまちづくりを豊富な写真で詳しく報告されました。
 交通安全の取り組みでも、車を減速させるための減速帯をもうけ、どのくらい減速させるかで「でこぼこ」の高さを変える、とか、自転車通行帯はカラーで、とか信号機にも「遊び心を」など、日本でも応用が効くと感じました。

基調講演の渡邊氏



 松島氏は、福井市中心部に住まうことへの提言として、「コンパクトシティ」「複合機能の集積」「安全安心」などを提起しました。
 原田氏は、福井県は郊外型で全国1位で、中心部にも空き家が急増している。対策として、広島、大阪の例もあげて、空き家の創造的な活用をよびかけました。
 渡邉氏は「メルボルンでは歴史的建造物を残しているが、このことが町が崩れない理由となっている。町のなかで困っている人がいたら、それを公共に反映してさせていく取り組みが大切」と強調しました。




コーディネーターの櫻井康宏・福大名誉教授



福井中心部に拡大する空家・・・原田先生資料



 実は、日本共産党も10数年前ですが「まちづくりシンポ」を開催したことがあります。
パネリストには、駅前商店街、田原町商店街、福井大学工学部から出席していただいたと記憶しています。
 当時の私たちの問題意識と、昨日のパネリストのみなさん、参加者のみなさんの問題意識は共通でしょう。
 会場で顔をあわせた市役所幹部の方は「佐藤さんがまちづくりの行事に参加とは意外ですね」と言われましたが、こういう取り組みでも福井の共産党は先駆的にやってきているのです。
県議になってからもまちなか居住の推進の必要性などを議会で質問し、亡くなられましたが当時の坂川県議からもエールを受けたことがあります。

 駅前に地下駐車場などをつくったり、そういう意味では人中心のまちづくりとは逆行しているし、またそのことを駅前の関係者のみなさんも期待せざるをえない悩ましい状況があったわけですが、推移をみれば、駐車場整備や再開発ビル建設で人の集まりが取り戻せていないことを冷厳にみて、福井県も福井市もラストチャンスにのぞむべきではないでしょうか。そのためには市民不在の計画をつぎつぎ決めていくのではなく、市民の声を繰り返し聞き、市民の自治意識を高めながら、せめて50年後をにらんで計画を推進する胆力が必要です。