前福井県議会議員 さとう正雄 福井県政に喝!

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自衛隊の夜間行進訓練計画について申し入れ。新婦人の会が福井県へ要望活動。

2013年10月17日 | Weblog
陸上自衛隊が坂井市、福井市、鯖江市を夜間に銃を持って行進するという計画への抗議行動が昨日おこなわれました。
 ただ、「静岡県の陸上自衛隊東富士演習場で12日、隊員が訓練中に紛失した自動小銃捜索への動員」のために夜間行軍訓練は中止する、となったそうです。

 しかし、このような計画はまたつくられるでしょうから自治体や自衛隊への申し入れ行動はおこないました。
県庁への申し入れには。平和委員会、県労連、新日本婦人の会、治安維持法犠牲者国賠同盟、民青同盟、共産党の代表が参加し、私も同席しました。
 平和委員会の南條氏が「武装し、武器を携帯しての市街地での訓練は行わないよう自衛隊に求めること」「今後、市街地における訓練は受け入れないこと」を申し入れました。
 参加者からは「戦前の復活だ。いったんやるとエスカレートしていく。地方自治体は県民の暮らし、福祉を守ってほしい」「災害対応での訓練でなく、銃を持っての行進だ。東富士演習場のような不祥事が市街地で起こったら大変。きなくさい動きを県がみすごすのは問題」「スコップならわかるが、なぜ銃をもって市内を訓練するのか。県としても意見をだすべき」などの意見がさだれました。

 県側は池田市町振興課長ら3名が応対。池田課長は、「なにかあった時に地理を確認するという意味があると聞いている。われわれがどうこう言うことではない。要望は自衛隊にも伝える」などと答えました。
 私も「いま、特定秘密保護法案がだされようとしているなかで、オスプレイや市内での夜間訓練などが計画されている。法案が通れば、秘密扱いされるかもしれない。かつて地方自治体は住民を戦争にかりだす仕事をしたが、そういう時代がこないようにしなくてはいけない」などと話しました。

 秘密保護法案が急浮上してきたこととあわせ、軍事行動の強化は許されません。
秘密保護法ができれば、米軍や自衛隊の訓練計画なども「秘密」扱いとされ、このような市民の抗議行動もできなくなってしまう危険があります。
 軍事優先のおとろしい時代への逆行はNO!
 安倍政権のすすめる危険な方向に歯止めをかけましょう!


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 午後からは新日本婦人の会の県への要望活動に同席しました。田島会長、多田事務局長をはじめ役員のみなさんが参加、敦賀の山本市議も参加されました。
 県側は、林教育長、田端健康福祉部長をはじめ担当の課長のみなさんに応対していただきました。ありがとうございました。

 教育分野では、「自衛隊での職場体験の中止」「正規の教員の増大」「地域間での公平な正規教員配置」「教員の大量の報告事務を見直すこと」などを求めました。
 林教育長は「大量退職時代を迎えて、地域バランスを考えている。正規採用の拡大はその後の約40年間の生徒数の推移との関係を考えなくてはならない」「福井の教員はまじめで、とことんやる傾向がある。現場の声を聞いて対応していく」などの回答がありました。
 会側からは、「多忙化の実態調査をきちんとやってほしい。現状は仲間の教員を助けることもできない多忙な状態」との指摘もされました。

 健康福祉の分野では「医療費助成を窓口無料に」「保護者や保育関係者の要求を子ども・子育て支援事業計画に生かして」「公立保育園の存続を」「ハーモニーホールや生活学習館の障害者用駐車場を利用しやすい場所に」などを要望しました。
 田端部長らは「窓口無料は実施主体が市町。それぞれの考え方がある」「子育て支援事業計画作成は6市町。県の作成にあたっては、要望を検討する。市町とよく相談してすすめたい」「僻地保育所は5箇所あるが、廃止の動きはない」「ハーモニーホール北側にある10台の利用が可能。生活学習館の玄関横にある2台のスペースの利用が可能」などの回答がありました。
 保育士をしていた参加者からは「保育園の園庭でも遊具がなくなりつつある。福井のこどもを育てる最優先の課題として保育環境の充実にとりくんでほしい」とのつよい要望がだされていました。

 原子力防災の要望などでは危機対策課長らが応対。新婦人の会のみなさんは福島原発事故の被災地をみてこられた体験をふまえて、「福島の現状をみてください」「再稼働はやめてください」とつよく求めました。