「破戒と男色の仏教史」(松尾剛次、平凡社)を読んだら、おもしろいことがわかりましたヨ。
稚児の装束が、今まで思ってたスタイルとは異なるらしいです。
中世のお寺で、僧の男色対象であった稚児って、BLマンガでもよく見ますが、代表例である源義経とか平経正の格好は、“長い髪をキリリと一つに束ね(あるいは、稚児髷に結い)”“水干+袴”(←菊綴じが可愛いの)って感じで描かれてると思います。
しかし、この本によると、上記の姿は中童のものだということがわかります。上童とも呼ばれる稚児の場合は、というと、“小袖+袴”“髪は女房みたいな結わえ方”かつ“化粧+おはぐろ”という格好で、ホントに見た目はオンナそのものだったようです。
うーん、いくら史実はこうだからって、コレでBLマンガは描けないよねー。
中童も僧侶の男色対象であったようなので、あながち間違いというわけではないし……。でも、身分を考えると、有力貴族の子弟は、やっぱ中童よりも上童になってただろーしなー。
史実どおりでいくなら、女装モノってこと?
とりあえず、まだそこまでは、自分でも想像できてません……。