monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

菊と月

2010年09月12日 | 日本古典文学-和歌-秋

白菊の花もてはやす霜の色に月のひかりをさしそふるかな(為忠家後度百首)

さえわたる光を霜にまがへてや月にうつろふ白菊の花(千載和歌集)

ませのうちにうつろふ菊の色をまたかへすは月の光なりけり(建仁元年仙洞五十首)

月かげに霜おきまがふ白菊の香(か)をたづ ねずはいかで折らまし(上東門院菊合)

いづ れとも見えぬ籬(まがき)の月かげを匂ひにぞわく菊の白露(千五百番歌合)