monoろぐ

古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

水上月

2013年09月16日 | 日本古典文学-和歌-秋

石ばしる滝つ岩ねの秋の月やどるとすれど影もとまらす(続拾遺和歌集)

おちたぎつはやき川瀬にやどりてもながれぞやらぬ秋の夜の月(嘉元百首)

てる月のひかりさえ行く宿なれは秋の水にも氷ゐにけり(金葉和歌集)

天河(あまのがは)雲のみを行く月影をせき入れてうつす宿の池水(続後撰和歌集)

池水にうつれる影ものどかにて秋の夜すがらすめる月かな(新拾遺和歌集)

にごりなく千世をかぞへてすむ水に光をそふる秋の夜の月(後拾遺和歌集)

水のおもに月のしづ むをみざりせばわれひとりとや思ひはてまし(拾遺和歌集)

さもこそは影とどむへき世ならねど跡なき水に宿る月哉(千載和歌集)

コメント
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