「星の別れ」という用語の意味は「陰暦七月七日の夜、牽牛と織女の二星が会ってまた別れること。」で、日本国語大辞典・第二版では早い例として、狂歌『玉吟抄』(1608年)からの用例をあげていますが、100年以上さかのぼる用例があります。
七夕別
仙人の千ひろの竹の庭鳥や星の別の夜半を告ぐらん
(10・草根集、3424)
『新編国歌大観 第八巻 私家集編4 歌集』角川書店、1990年、138ページ
「星の別れ」という用語の意味は「陰暦七月七日の夜、牽牛と織女の二星が会ってまた別れること。」で、日本国語大辞典・第二版では早い例として、狂歌『玉吟抄』(1608年)からの用例をあげていますが、100年以上さかのぼる用例があります。
七夕別
仙人の千ひろの竹の庭鳥や星の別の夜半を告ぐらん
(10・草根集、3424)
『新編国歌大観 第八巻 私家集編4 歌集』角川書店、1990年、138ページ
「袖に墨付く」という用語の日本国語大辞典・第二版の用例年よりも100年ほどさかのぼる用例があります。
『新編国歌大観 3巻』では、同一歌が「七夕はひまなく袖につくす身をけふやあふせにすすぎすつらん」と表記されていますが、「袖に尽くす」では意味がとおらないと思います。
修理大夫顕季の六條の家にて七夕をよめる
七夕はひまなく袖につくすみをけふやあふせに薄すつらん
(巻第二百五十四・散木奇歌集、第三・秋部・七月)
『群書類従・第十五輯(訂正三版)』続群書類従完成会、1987年、17ページ
七月
としにいちどの 七夕様よ 笹に五しきの いろをなし しつぽりぬるゝ 一夜竹(だけ) はれてあはれる 天(あま)の川 けんぎゆう しよくじよの のたまはく あけのみやうじよふ つらにくや またらいねんの 文月(ふみづき)と かへすがへすの くりごとにも ふりにあはれぬ 身のいんぐわ
(とっちりとん「十二ヶ月」~岩波文庫「江戸端唄集」)