「別れの床(とこ)」という用語の用例は、日本国語大辞典・第2版では、『千載和歌集』(1187年)からの例が添えられていますが、さらに、270年ほどさかのぼる用例があります。
かぎりとはおもはぬものを暁(あかつき)の別(わか)れの床(とこ)は起(お)き憂(う)かりけり
(四〇・陽成院親王二人歌合、十巻本、36)298ページ
かぎりとはおもはぬものを暁(あかつき)の別(わか)れの床(とこ)を起(お)き憂(う)かるらむ
(四〇・陽成院親王二人歌合、廿巻本、36)297ページ
萩谷朴『平安朝歌合大成 増補新訂 第一巻』同朋舎出版、1995年