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古典和歌をメインにブログを書いてます。歌題ごとに和歌を四季に分類。

恋草(こひぐさ)

2021年06月10日 | 日本古典文学-草樹

こひくさを-ちからくるまに-ななくるま-つみてもあまる-わかこころかな 
(古今和歌六帖~日文研HPより)

七くるまつむともつきしをもふともいふにもあまる我こひくさは
(狭衣物語~諸本集成第二巻伝為家筆本)

今は心もみたれ髪のいふにもあまる恋草はつむともつきぬ七車の又めくりあふ事もやといたらぬくまもなくまとひありきてもとむれと
(鳥部山物語~バージニア大学HPより)

これかや春の物狂(ものぐる)ひ、 乱れ心か 恋ひ草(ぐさ)の
力(ちからぐるま)に、 七車(ななぐるま)、 積むとも尽きじ、 重くとも引けや、えいさらえいさと、
(謡曲「百萬」~岩波・日本古典文学大系40)

 初恋
くるまにも余るためしの恋草をけふつみそむる袖の露けさ
(亜槐集~群書類従14)

しけりあはむ-すゑをもしらす-こひくさの-やとのまかきに-めくみそめぬる 
(夫木和歌抄-慈円~日文研HPより)

いかにせむ-にひはえまさる-こひくさの-しけらぬほとに-あふよしもかな
(清輔集~日文研HPより)

もえいてて-またふたはなる-こひくさの-いくほとなきに-おけるつゆかな 
(頼政集~日文研HPより)

あふことは-なつのにしける-こひくさの-かりはらへとも-おひむせひつつ 
(散木奇歌集~日文研HPより)

あめとふる-なみたにぬるる-こひくさは-ひにそへてこそ-もえまさりけれ 
(為忠家後度百首-頼政~日文研HPより)

刈るならば千束やあらむ恋草の種とは袖の涙なりけり
(蔵玉集~「新編国歌大観5」)

刈りわけん方(かた)こそなけれしげりゆく我が恋草の末のみだれは
(雅世卿集)

ひとしれぬ-わかこひくさの-ななくるま-おもひみたれて-やるかたもなし 
(新葉集~日文研HPより)

徒らにめくりもあはす恋草のなゝくるまゝて年はつめとも
(亀山殿五首歌合~群書類従12)

あさゆふに-おつるなみたや-こひくさの-しけみにすかる-つゆとなるらむ 
(太皇太后宮大進清輔朝臣家歌合~日文研HPより)

しらつゆの-しけきこひくさ-わくらはに-そてかけしひとや-つみはやしけむ 
(春夢草~日文研HPより)

寄霜恋
春秋の時そともなき恋草のかれぬ心にきゆる霜かな
(草根集~日文研HPより)

コメント (2)
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