みなれ木のみなれそなれてはなれなば、恋しからんや恋しからじや
(「湖月抄」の源氏物語・葵の頭注より)
(ひやくしゆのうたたてまつりけるとき、こひのこころをよめる) 待賢門院のあき
そなれ木の/そなれそなれて/むす苔の(イふす苔の)/まほならすとも/あひみてしかな
(千載和歌集~国文学研究資料館HPより)
なみかくる-きしのひたひの-そなれきの-そなれていもと-ぬるよしもかな
(六条修理大夫集~日文研HPより)
よとともに-なみこすいその-そなれきの-しつえやこひの-ころもなるらむ
(六条修理大夫集~日文研HPより)
たにかくれ-やましたみつの-うちしのひ-こひにくちなむ-みなれきそうき
(久安百首-郁芳門院安芸~日文研HPより)
年わかき男のわれにまさりたる人の女をおもひかけてかゝる人ありとしらせんさやうにいへつへき事とせめしかははなれぬ人ときゝて
みなれきにしほやくあまのほとよりは煙の高き物を社こそ思へ
(相模集~群書類従15)
寄木恋
言の葉の色を見せてもみなれ木のめつらしけなき中やいとはん
(草根集~日文研HPより)