牛肉のしぐれ煮のエゾシカ肉バージョンです。
しょうがをたっぷり入れて、砂糖・酒・みりん・しょうゆで味付け。(冷蔵庫で保存して食べるので、シカ肉はアブラの少ない部分がよいですよ。アブラが白く凝固します。)
じっくり煮詰めると、にこごりみたくなって、プルプルになりました。
かきくらししぐると見れば風さえてみぞれになりぬ浮雲の空(風雅和歌集)
降る雨のおとばかりして夕暮れにつもらぬ雪はみぞれなるらし(文保百首)
雪ならばかからましやはうちはらふ袖もしをるるみぞれ降るなり(六百番歌合)
天(あめ)の下ふるとはすれどはかなきは庭にたまらぬみぞれなりけり(永久百首)
あられふる真木の板屋のかたびさしおとにたててぞ冬は来にける(為家卿藤川題百首)
時雨にも木の葉にも似ず音たてて霰はしるき板びさしかな(藤河五百首)
はなすすき枯れ野の草のたもとにも玉ちるばかりふるあられかな(新後撰和歌集)
かきくらし霰ふりしけ白玉をしける庭とも人の見るべく(後撰和歌集)
ささ竹の大宮人の袖のうへにかざしのたまと降るあられかな(新後拾遺和歌集)
玉の緒のみだれたるかと見えつるは袂にかかる霰なりけり(道命阿闍梨集)
あられ降り玉と見れどもひろひおきてこころのごとく貫(ぬ)かば消(け)ぬべし(家持集)
道たえて人もたづ ねぬまきのとに冬の夜すがら霰おとなふ(堀河百首)
さゆる夜のまきのいたやのひとり寝にこころくだけと霰ふるなり(千載和歌集)
夜をさむみ霰たばしる山ざとは苔のむしろに寝覚めをぞする(堀河百首)
冬の夜のねざめにきけばかたをかのならの枯れ葉に霰ふるなり(風雅和歌集)
真柴ふくやどの霰に夢さめて有明がたの月を見るかな(千載和歌集)
(2009年12月2日の「霰(あられ)」の記事は削除しました。)
草の葉にむすびし露のけさみればいつしか霜になりにけるかな(続後撰和歌集)
すがの根もうつろひかはる冬の日に夕霜いそぐ山のした草(冬題歌合)
笹の葉のみやまおろしはさえくれてひと夜のほどにむすぶ霜かな(新千載和歌集)
日影(ひかげ)来(こ)ぬときはの山の下柴はとけずや霜のまたむすぶらむ(為家五社百首)
笹分くるたもとに風は音さえてしられず結ぶ野べの夕霜(新拾遺和歌集)
庭ふかき朽ち葉がうへも白たへに古枝(ふるえ)にこほる萩の朝霜(隣女集)
草がれのかど田の原のいなぐきにさらでもたてる霜ばしらかな(宝治百首)
(2009年11月29日の「霜」の記事は削除しました。)
高砂の尾上(をのへ)のかねの音(おと)すなりあかつきかけて霜やおくらむ(千載和歌集)
霜こほり衣手(ころもで)いたくさゆる夜(よ)の竹の葉しろくあくるしののめ(如願法師集)
霜こほる門田の面(おも)にたつ鴫(しぎ)の羽音(はおと)もさむきあさぼらけかな(続後撰和歌集)
今朝のまに降りこそかはれしぐれつるのちせの山の峰の白雪(新後撰和歌集)
鐘の音(ね)に今や明けぬとながむればなほ雪ふかし峯の白雪(続千載和歌集)
はしたかの尾上の雪の曙に真柴(ましば)をはらふ袖のさむけさ(新千載和歌集)
さびしさはいつもながめのものなれど雲まのみねの雪のあけぼの(新勅撰和歌集)