2012年1月18日、姫路福沢郵便局から姫路船場郵便局へ向かう途中、私は一本の高架橋を見つけました。トップの写真です。姫路市にはかつて、モノレールが走っていたことを知っていましたので、「これは、モノレールの残骸だな。」と思いました。
ところどころに残っています。
そして、駅らしき建物を見つけました。
どうやら、モノレールの駅より下は、テナントビルで上は住宅のようです。モノレール駅直結という、なかなか、斬新な発想の建築物です。
札幌に帰ってきて調べると、この建物は大将軍駅でした。
姫路のモノレールは市営でした。開業は昭和41年5月17日、姫路、大将軍、手柄山の3駅、わずか1.6kmという路線でした。姫路と大将軍はわずか、500mしかなかったそうです(歩く距離です)。なので、大将軍駅を利用する人がいなく、昭和43年1月31日には、廃止されてしまいました。2年を待たないでの廃止です。3Fが軌道で、4Fがホームだったそうです。上は公団高尾アパートです。モノレール自体も、昭和49年4月11日で休止となりました。8年弱の営業でした。正式な廃止は昭和54年1月26日です。
姫路大博覧会の会場であった手柄山への人々の輸送機関ということで、部分的に開業させたようです。その後は、南の湾岸地域へ延伸するつもりだったのでしょう。バスで40円なのが、モノレールは100円だったそうです。これでは、お客は乗りません。山陽電車でも手柄駅は山陽姫路駅から1駅です。あまりにも営業距離が短すぎます。営業路線としては、成り立たないでしょう。
手柄山駅は、現在、このモノレールの博物館、手柄山交流ステーションとしてリニューアルオープンしているそうです。