6月8日(日)、私は、20年前と同じく、浜離宮公園から浅草に行くのに、水上バスを利用しました。違うのは、運行する会社が2社になっていたことです。東京都観光汽船㈱と東京都公園協会です。
船着き場にカラスが雨宿りしていました。かなりずぶ濡れのカラス君です。
やがて、船が着き、出港しました。
そして、浜離宮公園の水門を出て、隅田川に入ります。
最初の橋梁は、まだ完成していない、墨田川に架かる29番目の橋となる、「仮称隅田川橋りょう」です。
5月8日に、台船から起重機船(クレーン船)で、一括で架設されたばかりです。中路のローゼ橋のようです。2020年の東京オリンピックでは、環状2号線にかかる橋梁として、重要な役割を担います。
跳開橋として、有名な「勝鬨橋」がこれまでの最下流の橋梁でした。トップと下の写真です。
橋長は246mです。昭和15年6月14日に竣工したそうです。かつては、1日5回も中央部分を開閉させ、大型船を通過させたそうです。しかし、昭和45年(1970年)11月29日以来、開閉していないそうです。平成19年(2007年)には、国の重要文化財に指定されました。橋の資料館が有り、橋脚内(開閉させる機械設備が納められている)の見学も行っているようです。
次は「佃大橋」です。
昭和39年(1968年)竣工だそうです。東京オリンッピクの年であり、高度経済成長期に架設された橋梁です。この頃の橋梁は、経済性が一番でした。なので、何も美しさも無い、機能だけの橋梁が多いです。
この橋の上流には、かつて、佃の渡しがあったそうです。
素っ気ない「佃大橋」の上流には、中央大橋が有ります。
橋長210.7mの非対称の2径間連続鋼斜張橋です。平成5年(1993年)に竣工しました。当時は、斜張橋が大変なブームでした。斜張橋の特徴は、桁が相当にスレンダーになることです。
右手にトラス橋が見えました。
「相生橋」です。隅田川に架かる橋梁では無く、晴海運河に架かる橋梁だそうです。
ライトアップが有名な永代橋は、その上流です。
橋長は185.2mです。大正15年(1926年)、関東大震災復興事業で架設されたそうです。同じく復興事業で架設された「清州橋」が女性的な美であるのに対し、力強い男性的な美を感じる橋梁だそうです。何となくわかります。この橋も「勝鬨橋」とともに国の重要文化財になっています。
今回、ご紹介する最後は、隅田川大橋です。
ダブルデッキで、上は首都高速道路9号深川線が走り、下が一般道になっています。橋長は385.3mだそうです。