朝、8時に宿舎のホテルを出て、歩いて、トップの写真の仙台市役所に向かいます。
壁には、がんばろう仙台と書かれています。
そして、市議会の委員会会議室に設置された、下の被災宅地危険度判定実施本部に入ります。
それぞれの班のテーブルには、その日の調査箇所の地図や調査範囲の平面図が用意されています。8時30分から昨日までの調査結果の発表と注意事項の説明がなされます。新たに加わった判定士には、別途、その後説明があります。既に判定を行っている班はその前に目的地に出発します。
私達も出発しました。がんばろう宮城と書かれた車輌と併走しました。
目的地に着き、判定を実施します。宅地の所有者に判定を行うことを説明し、了解をいただきます。
上の写真の段差や下の写真の道路から続く擁壁のクラックなどを調査します。
そして、判定結果を宅地を所有している方にお話し、判定ステッカーを貼ります。
お昼は外で食べます。この日は被害のあった練積み擁壁が見える公園での昼食です。
練積み擁壁は、転倒しており、排水溝が持ち上がって地表面より上にあります。木も倒れています。
余震があっても安全な位置でお昼をとります。これは大事なことです。
私の朝食と昼食は下の写真です。
被災地では、食料は調達できません。札幌から持っていったものです。
電気は復旧していることから、ホテルの電気ポットでお湯を沸かし、安心米を造ります。お湯なら20分、水でも60分でできます。朝食は安心米を三分の一とさんまみそ煮、そして高級品の道場六三郎のスープ、モンカフェコーヒーです。昼食は安心米の三分の二とさんま蒲焼、チーズです。安心米の袋にさんま蒲焼のつゆと空き缶を入れ、こぼさないよう持ち帰ります。3日間、同じ内容です。
15時を過ぎては新たな判定を行わないようにとの指示はありますが、やはり中途半端に残すわけにはいかないので、終わるまで行いました。
実施本部に戻ってから、調査結果をとりまとめ、仙台市の方に報告いたします。
皆さん、真剣なのが写真からも見ることができます。緊張感があります。
実施本部を運営している仙台市の方はたいへんです。
我々の報告を聞き、それから避難勧告を出すかどうかなど判断しています(実際、避難勧告が出された地域があります)。さらに、翌日の調査箇所の準備もしなければなりません。深夜まで仕事が続いているそうです。
私は、夕食は国分町の居酒屋でとりました。営業を再開した所も多かったです。揚げ物ができない等、かなりメニューに制限はありましたが、しっかりと牛タンも食べました。余震が続いている中なので、炭火で焼くのではなく、フライパンで焼いたものですが、たいへんおいしかったです。
まだまだ、原発の問題もあり、東日本大震災からの復旧への道のりは遠いかもしれません。
私は被災された方が一日も早く元の生活に戻られることを祈っています。