このシリーズは、フルマラソンでサブスリーを達成するための秘策を紹介するブログである。
明日のためのその3
『フォームはスロージョッグでたたきこむべし』
長距離ランナーはあまりフォームにこだわらない。理由は2つ。1つはフォームがタイムに大きく影響しないと考える人が多いこと。もう1つは自分自身で直接フォームが確認できないため、自分のフォームが悪いと思っていないこと。以上の2点が挙げられる。
しかし、ロスのあるフォームで走ることはエネルギー効率が悪く、タイムは必ず落ちる。したがって、サブスリーができなくなる。
私自身、決して良いフォームではない。フォームの矯正は難しいが、個人的には次の5点に注意している。
- ゆっくり走るときこそ良いフォームに気を付ける。スロージョッグはただゆっくり走ればよいというものではない。
- 腰高の状態で、へそを紐で前へ引かれるような気持ちで走る。
- 足の蹴りだしは、親指の付け根を中心に、5本の指全体で地面をつかむように地面を後ろに押し出す。
- 上半身はリラックスし、腕はリズミカルに振る。
- 最後に、フォームをガラス窓などに写しチェックする。
以上が改良のポイントだ。フォームの矯正はとにかく難しい。それは各個人のフォームは、体型、筋力、体のやわらかさ、その他諸々の要因が相互に関連し、総合的に決定されるからだ。つまりフォームを矯正するためには、場合によっては関連するすべての要因を強化・改良する必要がある。
色々のことが考えられるが、結論として、フォームの改良には常に良いフォームを意識して走ることが重要。その際、速い人のフォームをイメージすること。我々の時代は瀬古選手のフォームが理想的だった。
ところで、先日セミナーで千駄ヶ谷に出かけた。その際、隣の国立競技場を眺めてきた。私が初めて参加した東京国際マラソンは1997年で、もう10年前のことだ。今年からその東京国際もなくなり、東京マラソンにリニューアルされた。同時に発着点は国立から都庁へとなり、今では国立のマラソン門は使われなくなった。なんとなく寂しい気がした。時代の流れを感じる。
<国立競技場のマラソン門>