最上層の無色界には、72基の釣鐘状のストゥーパー(仏塔)が置かれています。
これらのストゥーパは、三重円を描くように並び、この中心塔は空洞になっていて・・・
大乗仏教の真髄である「空」の思想を強調しているとされ、ジャワ仏教の独自性が示されているそうです。
叉この遺跡は、それ自体が仏教の宇宙観を象徴する巨大な曼陀羅といわれ、一説には、須弥山を模したものとも考えられているそうです。
(須弥山とはサンスクリット語のスメール山の事、古代インドのバラモン教、仏教、ジャイナ教等の世界観の中で中心にそびえる山だそうです)
ボロブドゥールの仏教遺跡は、その形から世界最大級のストゥーパ(仏塔)でもあるそうです。
ストゥーパの釣鐘状になっている部分は、一辺23cm大の石のブロックを目透かし格子状に積み上げ、中の仏像を拝することができるようになっていて、漆喰などの接着剤の類は一切用いられていないとのことでした。
中央の大ストゥーパーの周りを「願い事」をつぶやきながら三周すると、ご利益が叶うとガイドさんに言われ、時計回りに廻りました。
風光明媚な自然に囲まれた「ボロブドゥール寺院」・・・
しばし瞑想にふけりたい所です。
ストゥーパーの中には釈迦牟尼仏が安置されていて、その指に触れるとご利益が叶うらしい。
みんな必死に手を伸ばしていました。モチロン私も・・・
この遺跡は観光客だけではなく、インドネシア国内のたくさんの児童生徒・学生達も「社会科見学」で訪れる場所のようです。
回教徒特有の白いスカーフを被った女子学生から「Can you speak English?」と声をかけられました。
きっと英語教育が盛んなんでしょう・・・
私は「A little」と答えただけで精一杯
そして彼女の許可を得て写真を撮らせてもらいました。
女子は外国人を見ると生きた英語のお勉強に熱心でしたが、男子はどこでも同じようなイタズラ坊主・・・
子供や学生達の姿は万国共通ですね。
最後はいっきに急階段を下まで降りました。遺跡めぐりは体力&脚力が必要です。
車を降りたとき「突然の雨用に」と、エフィーさんから大きな傘を皆に渡されましたが、それがいい杖となりました。
写真を撮るのには邪魔でしたが・・・
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降りてからエフィーさんが、この遺跡の全景が見えるところに案内をしてくれましたが、その前に、主人の提案で彼女を囲んで記念撮影をしました。
マウスオンでご覧下さい
私と良く似た色のポロシャツを着ていて、一番背が小さいのがアラブ系のガイドのエフィーさんです。
若い2人の女性は、横浜では超おなじみの地元の銀行員さんでした。
川崎にお住まいの70歳前後のご夫妻は、ご主人が現役時代、よくインドネシアのジャカルタに長期出張で来ていたことがあり、今回は思い出の地を奥様とご一緒に周られているとか・・・
駐車場に戻る途中で綺麗なお花を見つけました。
こちらは「クジャク花」だそうです。
そしてこちらはブログ仲間の山小屋さんが、「海南島」の記事で紹介していたお花と同じです。
「アラマンダといってキョウチクトウの仲間です。
別名:アリアケカズラと呼ばれています。
日本でも時々見かけます。甘い香りがする花です」山小屋さんの記事より
女性達は皆でこのお花を耳に飾って楽しみました。
同じツァー仲間同士、歳は関係なく親しくなりました
尚、この「ボロブドゥール仏教遺跡」は日の出の時間がお勧めだそうです。
夕日の中に浮かび上がる遺跡も風情があって良さそうです。
できれば、このすぐ近くのホテルで一泊したかったですね。