「津軽岩木スカイライン」は岩木山8合目まで車で登れる全長9.8kmの有料道路です。
料金所でもらったパンフレットをガイドさんが配ってくれましたが
ブナの原生林の中を走る「天空へと続く69のカーブ」の写真には驚かされました。
レストハウスのある大きな駐車場に到着して、バスから下りました。
ここで身支度を整え、軽いストレッチの体操を済ませてから、今度はリフトに乗って、
9合目の鳥ノ海・爆裂火口駅まで登りました。
そうです・・・
「岩木山」は最後の1合を40分かけて歩けば頂上に立てる、ラクチン登山ができるのです。
「岩木山登山」
私にとっての「岩木山」は今回で2度目でした。
今から11年前の夏に、ご近所のK子さんご夫妻と一緒に車で北東北を廻った時、同じ行程で
「岩木山」に登っています。
これはその時、リフトを降りた所から仰ぎ見た「岩木山」の写真です
今回は二座とも難しい山ではないし、要らない荷物はバスの中に置いていけるしで・・・
思い切って一眼レフカメラを持ってきました。
ただツァー登山は何かと慌しくて、写真を撮る暇もなく、一眼レフカメラはザックに入れたままで
とにかく写真が少ないのです
軽くて小さなコンデジをポケットに入れて、歩きながらの瞬間芸で撮った今回の「岩木山頂上」です。
岩の間を蟻の行列のように登ってる多くの人々の姿が見えました。
鳥海山の爆裂火口が見えてきて、岩木山神社からの登山道と交わった先に「鳳鳴ヒュッテ」がありました。
ここから頂上までは急な岩場を登りつめて行きます。
過去には落石に寄る死亡事故も発生しているとか、慎重に前の人についていきます。
所々にうっすらと雪が残っていて、霧氷も見られました。
<> |
やがてガスがかかり出し、廻りは何も見えなくなりました。
そして頂上です。
雪がへばりついた「安全の鐘」の横に、一等三角点がありました。
マウスオンで11年前に同じところで写した画像もご覧下さい
2組の夫婦・・・
まだまだ若くて働き盛りの年齢でした。
頂上には赤い鳥居があって「岩木山神社奥宮」が祭られています。
昼食タイムは20分間しかありません。
風が冷たくてじっとしていられず、急いで食べてお参りを済ませました。
セーターを着込んでから下山です。
登りよりも下りの方が斜度がきつく感じるので、慎重に行きますが・・・
靴マーク二つの「初級・中級者」編の登山ツァーですから、脚力は少々バラバラです。
足の弱い人がいるとたちまち渋滞となり、待っている間寒さが堪えました。
私の前の人が「寒いから追い越しましょう」と言ったので私も続きましたが・・・
下るに従って雲が切れ、日本海が見えてきました。
晴れた日には遠く北海道の松前崎や、津軽半島の権現崎と十三湖までが見えるとか・・・
なだらかな弧を描いているのは七里長浜、そして鰺ヶ沢から大戸瀬までが見えていました。
下りはリフトは使わずに、画像の左端に見えている8合目の駐車場まで歩いて行きます。
最後の樹林帯の中の登山道は、前の日に降った雨の影響でグチャグチャ状態でした
赤い実が沢山なっていましたが、とても写真を撮る時間などはありません。
光る雫が魅力的な木の実があちこちにあったんだけどなぁ~・・・
一人だけ「膝を痛めているけど、明日の八甲田山にかけているので今日の登山はやめにします」
という人がいましたが、後は転ぶ人もいなく無事に駐車場に戻りました。
もっとも私はこの写真を撮った時、バランスを崩して危うく滑落しそうになりました
危険なので、歩きながらの撮影はやめました。
一同足慣らしの「岩木山」登山を終えてホッとして・・・
次ぎに連れて行かれたのが「トウモロコシ屋さん」
焼きトウモロコシを1本買ってかぶりつきました。
ガイドさんが絶賛するだけあって、香ばしくて美味しいトウモロコシでした
「城ケ倉大橋」
およそ2時間の登山を楽しんだ「岩木山」を後にして、この日の宿のある「酸ヶ湯温泉」に向かいます。
途中渓谷の紅葉が美しい「城ケ倉大橋」でバスをおり、橋の上を歩きました。
柱状節理の断崖に囲まれた城ケ倉渓流にかかる国道394号線上の橋です。
長さ360m、谷底からの高さ122mの上路式アーチ橋で、城ケ倉渓谷や八甲田の山々などが見渡せますが、
午後4時半を過ぎて日も西に傾き、せっかくの紅葉も色鮮やかには見えません
それでも下の渓谷を覗くとダイナミックな風景が広がっていました。
太陽が照る中で見たらさぞかし美しいに違いありません
「トウモロコシ屋さん」の後に農産物の市場にも寄りましたが・・・
「あれがなかったらもっと早くここにこれたのに」と、ちょっと残念に思いました。
リンゴやヤマブドウも魅力的なんですが、持って帰るには重すぎて、送るほど欲しいわけでもなく・・・
私は山登りに来たのであって、お買い物に来たわけではなく・・・
こういうツァーって難しいですね。
西北西方面に登ってきた「岩木山」が見えていましたが、相変わらず頂上付近には雲がかかっていました。
日が沈んで寒くなり、酸ヶ湯温泉のお風呂がよりいっそう楽しみとなりました
私が山を始めたきっかけは、今の住宅地に住むようになり、山を趣味とするK子さんご夫妻と一緒に
中央アルプスの「木曽駒・宝剣」を登ってからです。丁度40歳の時でした。
それからテントを車に積んで、一緒にあちこちめぐり
「早池峰」や「秋田駒」「栗駒山」などの東北の山々や尾瀬周辺をよく歩きました。
同時に仕事仲間の3人でも山に行くようになり、最初はツァー参加で北アルプスを巡りました。
その後、三人だけであちこちの山々を登るようになりましたが・・・
退職して、仲間の一人が介護関係の仕事に就いてから休みが取れなくなり
山の日程を決めても流れる事が多くなりました。
3人居ないと不安だし・・・
彼女を置いていくのも悪いしという気持ちが大きく、叉残りの2人もそれぞれに忙しく
ここ数年はハイキング程度でほとんど「山」には行かなくなりました。
山は行かないと足の筋肉が衰えて行けなくなります。
それを痛感して、今年から残りの二人で始める事にしました。
叉初心からやり直しでの、今回のツァー登山参加です。
お琴の演奏会を控えている友人のYさんが、唯一行ける日にちでやっているツァーを探して
やっとのことで実現できた「岩木山&八甲田山」登山でした。
※先月のgooによるバージョンアップのため、文字のサイズが小さくなりました。
読みづらい場合は、上のツールバーの「表示」をクリックして「文字サイズ→大」と
クリックしてからご覧下さい。