花と緑を追いかけて

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いっぱいの主婦の日記です

日本三大桜見物(1)・「根尾谷の薄墨ザクラ」

2010年04月13日 | 花シリーズ

「春に3日の晴れ間無し」とは昔から言われますが、日替わりでお天気が変り、
気温も初夏の暖かさになったり冬に舞い戻ったりの乱高下の日々が続いています。

そんな中、4月10日の土曜日にご近所仲間の面々と車で、
日本三大桜の一つ「岐阜・根尾谷の薄墨サクラ」を見に行ってきました。
当日はお天気にも恵まれ、丁度満開となった「薄墨サクラ」を楽しむことができました。


このサクラは、最盛期を過ぎる頃から、やや淡い墨色を帯びるという・・・
淡墨桜の名はそれに由来するものですが、この日は丁度満開になったばかりで
「ソメイヨシノ」よりも小ぶりで控え目なピンク色
楚々とした美しさの中、シベの部分のほんのりとした紅色がとても色っぽさを感じさせるサクラです。

13日現在まだ「満開」という情報ですので、今週はまさに薄墨色の桜が見られるかもしれません。
ライブカメラと詳しい情報はこちらです。


逆光で撮ってみました
宇野千代さんもこのサクラをモデルにした「薄墨の桜」という小説を書いているそうです。
華やかさはないものの、何となく内に秘めたる情念がチラチラとにじみ出ているサクラですね。

<往復900kmの日帰り弾丸ドライブ>
去年の4月4日にご近所仲間3夫婦6人で、三大桜の一つ山梨の「山高神代サクラ」を見に行きました。
その折
「今は皆元気で遠出のサクラ見物も出来るけど、歳をとって行けなくなったら我が家近くでお花見が出来るように」
と「神代サクラ」の子孫の苗を買い、近所の公園に植えました
その時に「次回は岐阜の薄墨ザクラ」と決めたのです。

皆の都合が唯一合った4月10日(土)、早朝2時半に我が住宅地を出発しました。
(我が家の夫だけが「雨続きで仕事が終わらない」との理由でキャンセルしましたが)
今年もW家の7人乗りのワゴン車を出してもらって行きました

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東名高速道路を吹っ飛ばし、およそ3時間半で名古屋です。
途中トイレ休憩1回と朝食タイムを1回取り、ナビの指示どおり「北陸東海自動車道・各務原インター」で降りました。
通常7500円の高速道路代が1250円
この土日割引も6月にはなくなり上限2000円になるそうな・・・?

岐阜市を通り抜け本巣市に入り、更に山あいの道を進むと綺麗な山が見えてきました
「能郷白山」(1617m)のようです。マウスオンでご覧下さい 

ところがこの山が見え出した辺りから渋滞が始まったのです。
「薄墨公園まで6km」という看板が見えていました。


渋滞の中の6kmを50分かけてノロノロ進み、朝の9時15分にようやく駐車場に車を停めました。
「薄墨サクラ」のある所まで、お土産屋サンがズラリと並んでいて・・・
帰りに「薄墨ザクラ」の苗を買うことにします。


流石にお天気に恵まれた土曜日、人出はご覧の通りの凄まじさでした。
薄墨サクラは全体的にお花が小粒で色が薄い感じがします。


樹齢1500年の「薄墨ザクラ」の詳しいことはこちらの表示板に書いてありました。
ここには「和名・ウバヒガン」と書かれていますが、エドヒガン系の桜のようです。

幼時この地で育った継体天皇(在位507~31)が皇位を継ぐために上洛される際、「形見としてお手植えされた」
という伝承があるようですね。

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山高神代サクラと同じ様に、たくさんの杖に守られた国の天然記念物の「薄墨サクラ」の周りを一回りしてみました。
マウスオン・クリックで、横からの姿、後からの姿の三枚の画像をご覧下さい


1500年もの長い間を生き抜いてきたサクラの幹です。

戦後まもなく枯れそうになったことがあり、死を見守る以外に術はないと思われました。
その時、岐阜の歯科医前田利行氏が若い個体の根を238本も根接ぎする大手術を施し、
奇跡的に樹勢を回復することができたとか・・・
彼は樹木医の先駆者であったそうです。

こうして仙人のようなサクラの古木は、地元の人々に支えられ今でも見事なお花を咲かせているのですね。



コメント (29)
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