月曜日の朝、掃除洗濯と済ませてコーヒーを飲んでいると、高校時代の友人からがあり
開口一番「私、本当なら今頃プラハにいるはずだったのよ」と呟きました。
「あら、そういえばご主人とヨーロッパ旅行に行くとは聞いていたけど、この時期だったの?」
あのアイスランドの火山噴火による航空機の運航中止で、
中欧旅行のツァーが、集合の成田空港でキャンセルになったらしい
「行ってから足止めを食うより、行く前で良かったじゃない。キャンセル料も戻ってきたのでしょう?」
「お金は全額戻ったけど気持ちが収まらないのよ。もう旅行モードにスイッチが入ってしまったのだから」
「ウンウン、よく分るわ」ということで、気分転換に翌日一緒に横浜でランチをする約束をしました。
ところが受話器を置いたすぐ後に、両親がお世話になっている施設からがあり
母が倒れて意識がなく「これから救急車で病院に搬送してもらいます」との連絡が入りました。
ええぇ~、父ではなくて今度は母
取るものも取り合えず我が家を飛び出し、車で指定された病院に駆けつけました。
運転しながら、「しばらくは私も病院に泊り込みかなぁ~」と覚悟を決め、
友人にTELして翌日のランチは取り止めました。
一瞬、喪服のことまで考えましたよ
「今、検査中ですから」と言われ、救急車に乗り母に付き添って来てくれた施設の看護婦さんと
病院の暗い廊下で一時間ほど待ちました。
母は朝ご飯をいつものとおり食べて、車椅子に座りながら皆と話していたのが、
いつの間にか体を九の字に曲げて意識を失っていたそうで
スタッフさんが気づいて一旦ベッドに寝かせ、気道確保と酸素吸入をして救急車を呼んだそうです。
病院に着いて、医師が母に大きな声で「お名前は?」と問いかけたら
朦朧としながらも「○○です」と答えたとか・・・
弟夫婦も仕事先から駆けつけました
医師がやって来て、薬のことを施設の看護婦さんに色々聞いていました。
それからしばらくして検査結果が出たようです。
「どこにも異常は見つからず、意識もだいぶ戻ったので今日はこのまま帰ってもいいです」とのこと
「はぁ~」何だかキツネにつままれたようなお話しです
弟夫婦と一緒に医師の話を聞きました。
「CTスキャンを見ると、小脳にたくさんの梗塞がありますがどれも古いものです」
「とにかく眠くて意識が朦朧としていたようですね。」
「考えられるのは夜飲んでいる睡眠導入剤を、朝も間違えて飲んだかな?という疑い」・・・
でも施設側は絶対にそれはないと言っているし、結局ナゾのまま母は元気になって戻りました。
食欲も旺盛で、おぼつかない手つきでスプーンを操り、遅い昼食をむしゃむしゃと食べていましたが、
私は突然の出来事にあわてふためき、疲れ果てましたわ。
とかく予期せぬ出来事が起きた時、人間は冷静ではいられないものですが
今回はやがて来るであろう時の予行練習だったのかしら?
と思ったほどです
夜、主人と食事をしながら、日中の出来事を色々話しました。
私たちにも、母と同じ様な「隠れ脳梗塞」があるに違いないと・・・
これが増えれば、やがては「認知症」に繫がるのです
そんな話をしている時、TVのニュースで今回の航空機のヨーロッパ便欠航の余波が
旅行だけでなく、様々な現場で出てきていることを伝えていました。
生花、サーモン、野菜にチーズ、そして医薬品も
その中には乳ガンや前立腺ガンの検査薬も含まれていて、品薄状態になっているらしい。
私は明後日、父の前立腺ガンの造影検査に立ち会うのですが大丈夫でしょうか?
遠くの国で起きた火山噴火が、私たちの身近にも影響を及ぼすとは意外でした。
主人とは友人の旅行中止の話しから、突然の自然災害時のツァー旅行はどうなるのか?
という話題にも話しが及びました。
サラリーマン時代は広告マンで、大手旅行社の広告も手がけていた夫です。
「災害などで、現地で足止めとなった時のホテル代が個人持ちかどうかは、旅行の約款次第だけど」
「緊急用のホテルを確保する力は大手の旅行社の方があるから安心」とのこと・・・
何事も無ければ小さな旅行社の格安ツァーでもどうということは無いけど、
何か遭ったときの対処が違うというのが主人の持論です。
ふと突然、4月10日から地中海クルーズの旅行に参加している友人のことを思い出しました。
彼女の旅は大手旅行会社のセレブなツァーだから、まさか空港に寝泊りしているとは思えませんが・・・
ロンドンの空港で「疲れました」と、インタビューに答えていた日本人旅行者の姿とダブります。
実は私も誘われたのですが、エジプト旅行で体力も財力も使い果たし、お断りした過程がありました。
友人のマルさんが無事に帰国できたかどうか?今夜TELしてみなくては
尚、今回の画像は今我が家の庭に咲いているお花を挿入いたしました。