「風薫る五月」という言葉に相応しいお天気が続いていましたが
そろそろ西から下り坂でしょうか・・・
昨日は少々暑かったのですが「晴れている内に歩いてみよう」と思いつき、
近場の緑の中に飛び出しました
こちらは、普段私が利用するJR駅近くに咲いている「マロニエの花」です。
和名では「西洋トチノキ」、白色のお花もあるようですね。
駅前通りもデパート横の道路も「マロニエ並木」となっていて、丁度今が見頃です
マロニエと言えばすぐに「パリ」が浮びます(まだ行っていないけど・・・)
あちらは白いお花が多いとか。
<> |
マウスオンでもう一度アップのお花をご覧下さい
と言っても背の低い私にはこれが精一杯のズーム写真ですが・・・
横浜市の「市の花」はバラ、「市の木」はイチョウですが
私が住んでいる区の花は向日葵、そして区の木がこのマロニエなのです。
そうそう銀座にも「マロニエ通り」がありましたね。
今頃丁度咲いているかと思います。
いつもは車で通り過ぎている道路の街路樹「マロニエの花」を写真に撮ってから、
電車に乗って目的地の鎌倉へと向かいました。
鎌倉七口「名越切通」
鎌倉は三方を山に囲まれ、一方は海に面した「天然の要塞」です。
敵からの攻撃を守る点においては非常に好都合だったのですが
物流を含めての出入りが大変不便でした。
そのために山を掘削し、外部との往来が出来るようにしたのが「切通し」で、
鎌倉には七つの切通しがあります。
「鎌倉七口」と呼ばれるこれらを踏破するのが私の目的ですが・・・
去年のゴールデンウィーク前に歩いた「朝比奈の切通し」が清々しい中のハイキングだったのを思い出し、
お天気に恵まれた昨日、まだ行っていなかった「名越の切通し」を一人で歩いてきました。
「名越切通」(なごえきりとおし)は鎌倉の東、逗子との堺の名越の山中にあります。
この道は往時は鎌倉から三浦半島に通じる要路で、戦略上にも重要な拠点でした。
この切通しを訪ねるには幾つかの方法がありますが、
私はJR「鎌倉駅」から「名越経由逗子行き」の京急バスに乗り「長勝寺」で下車・・・
地元の方に「行き方」を教わり、JR横須賀線の「名越坂踏切」を渡ってから
標識に従い住宅地の坂を上って行きました。
民家がなくなると、横須賀線のトンネルの上の山が目の前に迫ってきます。
初夏の光を浴びて「緑」が眩いばかりに輝いていました
途中仮設の桟道を渡るといきなり木々がうっそうと茂った中の山道に入ります。
これが中世の切通しの世界・・・
深山の趣が深い全くの山道です。
平らな所は敵を迎え撃つには最適な場所のようです。
源頼朝の時代が終りを告げ、北条氏の執権の時代を迎えると、
頼朝時代の旧臣たちの存在が、北条にとっては脅威になり、
梶原景時の追放から始まり、侍別当の和田義盛を倒すなど重臣達を次々と抹殺していきました。
ただし、一番の脅威は三浦一族・・・
この「名越切通」は三浦氏の居城の「衣笠城」に通じる重要な道であり
北条氏にとってこの道は鎌倉防衛の戦略上の最重要拠点であったようです。
更に進むと「曼荼羅堂跡」があり、ここでは矢倉や五輪塔などが見られ
アジサイや菖蒲も綺麗と聞いていましたが、今は修復中で入れませんでした。残念
アチコチに咲いていた「ヒメウツギ」がせめてもの慰めとなりました。
左手は断崖、右手にも大きな岩が迫って道をふさぎます。
人馬を容易に通さない典型的な「切通し」の風景ですね。
このまま進むと逗子側の住宅地に出ます。
私は右手の「小坪階段口」と書かれた標識に従って森の中を下りました。
歩いた時間はわずか40分くらい、猫はたくさん居ましたが、誰一人として出会いませんでした。
「鎌倉は我が家から近いし、観光客も多いし、一人で歩くには丁度良いところ」
と日頃から思っていて、時間があると気分転換に出かけていますが・・・、
今回のこのコース、一人では少々怖かった
下ったところの小坪には「名越隧道」「逗子隧道」「小坪隧道」とトンネルが続いています。
昔から地元では有名なお話ですが、これらのどのトンネルかは忘れましたが
夜に車でトンネルの中を走ると「幽霊に出会う」と聞いたことがあります
すぐ上の山は古戦場、あながち作り話でもないような雰囲気が今回歩いたコースにも漂っていましたわ
人が大勢居れば印象も叉違っていたかもしれませんが・・・
「緑ヶ丘入り口」のバス停から「鎌倉駅行き」のバスに乗り戻りましたが、
まだ歩行数は5000歩足らずです。
「鶴岡八幡宮」の倒れたイチョウの木がその後どうなったのか?
興味がありましたので見に行きました。
「鶴岡八幡宮の大イチョウ」
<> |
3月10日の早朝、強風の影響で「鶴岡八幡宮」のシンボルのような大イチョウが倒壊しました。
県天然記念物にも指定されているご神木は樹齢1千年余とされ、
高さ約30メートル、幹回り約6・8メートル。
鎌倉幕府3代将軍・源実朝を暗殺する際、おいの公暁が身を隠した伝承で有名です。
この狛犬さんの奥に、それはそれは見事に茂っていたのですが・・・
マウスオンで、昨年の秋に写した画像と合わせてご覧下さい
倒壊した大イチョウは根元から4メートル付近で切断し、殺菌消毒を施し植え直されたそうです。
新しい芽を使った後継樹も育成されてスクスク育っているようでした。
立派な後継樹が育つことを祈るのみですね。
初夏の陽射しの中、八幡宮も小町通も修学旅行生たちであふれていました。