常念岳頂上と常念小屋
すでに午後三時を過ぎていました。
「常念岳頂上」からの眺望はちょっと煙っていましたが、安曇野側から押し寄せるガスも吹き飛ばして・・・
お隣の「蝶ヶ岳」、上高地の明神岳のはるか先に見える「乗鞍岳」、そして槍の向こう側の「黒部五郎岳」など、「穂高・槍」以外にも思い出いっぱいの山々が望めました。
行きそびれている「裏銀座コース」も右手のガスの狭間に広がっています。
non_nonさんのソースをお借りして纏めましたので、ご覧下さい。
標識の前で二人並んでの記念写真を、居合わせた登山者の方に撮ってもらい、方向盤で山々の名前を確認し・・・
しばし天空のアルプスの山々を堪能してから戻りました。
岩だらけの登山道を急降下しますが、中高年になると、山は登りよりも下りが危険です。
疲れがたまると膝のストッパーが効かなくなるからです
主人はさっさと降りていきましたが、私の膝は疲労のピークに達していました。
小学6年生の孫と二人で常念岳にやってきたという、70がらみのご婦人とノンビリ話しながら・・・
亀さん歩きで下りました。
小屋に到着した時はもう4時半になっていました
更衣室で全身を濡れタオルで拭き、全部着替えてから部屋に行くと、3組の夫婦がすでに入っていました。
夕食は第1陣の5時からです。
同じお部屋の人や、燕岳から一緒に歩いてきた山形の男性とテーブルに並び、山の話で盛り上がりました
そして6時前には歯も磨いて、部屋のシラフにもぐり込みましたが、まだ外は日が照っています
6畳に3組の夫婦が顔をそろえて、何とはなしに話が始まりました。
一番年長者に見える広島からやって来たご夫妻
一昨日蝶ヶ岳に登り、昨日の雨で蝶ヶ岳の小屋に二泊したとの事・・・
50代前半に見える埼玉からのご夫婦は、キャンプの楽しさを覚え、最近山にもアタックするようになったそうです。
そして60歳前後の地元長野のご夫婦が「槍ヶ岳に沈む夕日が見えるはずなんだけど、雲があってイマイチだったわ」と言いながら戻ってきました。
この日の小屋は大混雑で、一枚の布団に二人と言われています。
最後にもう一組のご夫婦がやって来ました。
見るからに精悍そうなこのご夫婦は、明朝三時半に出発して、いっきに大天井から槍まで10時間かけて行くとの事・・・
「流石に若いね~、ここから一日で槍だなんて!、60歳をとうに過ぎた身にはとても無理」と、広島のご主人がつぶやきます。
「僕たち63歳ですよ。はるばる札幌から来たのでとにかく欲張って歩きます」
ひぇ~~
「私は65歳だよ。この違いは何なんだ、付いて行く奥さんが大変じゃろー」
「彼女も若い頃から山岳会に入っていて、僕よりタフです」
「スゴ~イ!」
みんなムックリ起き上がって、どうしたらそんなに元気で居られるかと質問攻めになりました。
「しょちゅう山に行くことです」
「う~~ん、やっぱりねぇ~」
向かい側の部屋では、布団の割り振りで言い争いが始まったらしくて、怒鳴り声が聞こえていましたが、私たちの部屋は和気合いあいと山談義が続きました。
主人も私も50歳前後に見られて
何故か?お洒落とは無縁の山の方がみんなみんな若く見えるのですね。
それぞれが同じような時間に、安定剤やら睡眠導入剤を飲んで、午後の8時にはもう寝息が聞こえていました
7月28日(土)
いよいよ下ります。
翌朝も常念岳は晴れていました
安曇野側からの「ご来光」も綺麗に見えたことでしょう・・・
でも・・・
槍ヶ岳の周りには雲がいっぱいです。
広島組と札幌組のご夫婦は、4時前に出発して行ったようです。
今日は下るだけの残りの三組は、5時過ぎまで寝ていました。
6畳に10人は流石に暑くて酸欠気味・・・
夜中に何度か目が覚めましたが、睡眠時間は充分です
6時前に食堂に並び、朝食です。
去年は一泊二食で8500円だった山小屋の宿泊費、今年は9000円ですが、食事の内容はどこも良くなっていますね
食後、小屋に頼んでタクシーを予約します。
「コースタイムは下り3時間10分、タクシー乗り場までが林道歩き30分、プラス休憩時間30分あれば充分ですよ」と言われました。
「私下りは苦手だからね。ノンビリとお花を楽しみながらユックリ行きたいわ」と主張しましたが、この縦走ですっかり足に自信を持った主人・・・
「タクシーは11時半。7時出発で4時間半で下るぞ」
地元のおじさんたちが運営しているような感じの「常念小屋」
ホテル並のサービスの燕山荘に比べると素朴ですが、最後にタクシー予約の電話代とトイレ使用量、それぞれ100円づつをしっかりと請求されました。
朝7時に小屋を出発しました。
雲上の楽園ともお別れです。
辛うじて姿を見せている「槍ヶ岳」が見送ってくれているようでした。
すぐに「一の沢」の下りが始まります。
心安らぐ水の音と、高山植物がすぐに出迎えてくれて・・・
想像以上の楽しいコースでした
すでに午後三時を過ぎていました。
「常念岳頂上」からの眺望はちょっと煙っていましたが、安曇野側から押し寄せるガスも吹き飛ばして・・・
お隣の「蝶ヶ岳」、上高地の明神岳のはるか先に見える「乗鞍岳」、そして槍の向こう側の「黒部五郎岳」など、「穂高・槍」以外にも思い出いっぱいの山々が望めました。
行きそびれている「裏銀座コース」も右手のガスの狭間に広がっています。
non_nonさんのソースをお借りして纏めましたので、ご覧下さい。
常念頂上の眺望 | ||||
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標識の前で二人並んでの記念写真を、居合わせた登山者の方に撮ってもらい、方向盤で山々の名前を確認し・・・
しばし天空のアルプスの山々を堪能してから戻りました。
岩だらけの登山道を急降下しますが、中高年になると、山は登りよりも下りが危険です。
疲れがたまると膝のストッパーが効かなくなるからです
主人はさっさと降りていきましたが、私の膝は疲労のピークに達していました。
小学6年生の孫と二人で常念岳にやってきたという、70がらみのご婦人とノンビリ話しながら・・・
亀さん歩きで下りました。
小屋に到着した時はもう4時半になっていました
更衣室で全身を濡れタオルで拭き、全部着替えてから部屋に行くと、3組の夫婦がすでに入っていました。
同じお部屋の人や、燕岳から一緒に歩いてきた山形の男性とテーブルに並び、山の話で盛り上がりました
そして6時前には歯も磨いて、部屋のシラフにもぐり込みましたが、まだ外は日が照っています
6畳に3組の夫婦が顔をそろえて、何とはなしに話が始まりました。
一番年長者に見える広島からやって来たご夫妻
一昨日蝶ヶ岳に登り、昨日の雨で蝶ヶ岳の小屋に二泊したとの事・・・
50代前半に見える埼玉からのご夫婦は、キャンプの楽しさを覚え、最近山にもアタックするようになったそうです。
そして60歳前後の地元長野のご夫婦が「槍ヶ岳に沈む夕日が見えるはずなんだけど、雲があってイマイチだったわ」と言いながら戻ってきました。
この日の小屋は大混雑で、一枚の布団に二人と言われています。
最後にもう一組のご夫婦がやって来ました。
見るからに精悍そうなこのご夫婦は、明朝三時半に出発して、いっきに大天井から槍まで10時間かけて行くとの事・・・
「流石に若いね~、ここから一日で槍だなんて!、60歳をとうに過ぎた身にはとても無理」と、広島のご主人がつぶやきます。
「僕たち63歳ですよ。はるばる札幌から来たのでとにかく欲張って歩きます」
ひぇ~~
「私は65歳だよ。この違いは何なんだ、付いて行く奥さんが大変じゃろー」
「彼女も若い頃から山岳会に入っていて、僕よりタフです」
「スゴ~イ!」
みんなムックリ起き上がって、どうしたらそんなに元気で居られるかと質問攻めになりました。
「しょちゅう山に行くことです」
「う~~ん、やっぱりねぇ~」
向かい側の部屋では、布団の割り振りで言い争いが始まったらしくて、怒鳴り声が聞こえていましたが、私たちの部屋は和気合いあいと山談義が続きました。
主人も私も50歳前後に見られて
何故か?お洒落とは無縁の山の方がみんなみんな若く見えるのですね。
それぞれが同じような時間に、安定剤やら睡眠導入剤を飲んで、午後の8時にはもう寝息が聞こえていました
7月28日(土)
いよいよ下ります。
翌朝も常念岳は晴れていました
安曇野側からの「ご来光」も綺麗に見えたことでしょう・・・
槍ヶ岳の周りには雲がいっぱいです。
広島組と札幌組のご夫婦は、4時前に出発して行ったようです。
今日は下るだけの残りの三組は、5時過ぎまで寝ていました。
6畳に10人は流石に暑くて酸欠気味・・・
夜中に何度か目が覚めましたが、睡眠時間は充分です
6時前に食堂に並び、朝食です。
去年は一泊二食で8500円だった山小屋の宿泊費、今年は9000円ですが、食事の内容はどこも良くなっていますね
食後、小屋に頼んでタクシーを予約します。
「私下りは苦手だからね。ノンビリとお花を楽しみながらユックリ行きたいわ」と主張しましたが、この縦走ですっかり足に自信を持った主人・・・
「タクシーは11時半。7時出発で4時間半で下るぞ」
地元のおじさんたちが運営しているような感じの「常念小屋」
ホテル並のサービスの燕山荘に比べると素朴ですが、最後にタクシー予約の電話代とトイレ使用量、それぞれ100円づつをしっかりと請求されました。
朝7時に小屋を出発しました。
雲上の楽園ともお別れです。
辛うじて姿を見せている「槍ヶ岳」が見送ってくれているようでした。
すぐに「一の沢」の下りが始まります。
心安らぐ水の音と、高山植物がすぐに出迎えてくれて・・・
想像以上の楽しいコースでした
どんな様子か報告を楽しみにしています。
今日も35度を軽く超えているようです。
こんなときnaoママさんの山のお写真は一服の清涼剤です。
雲上の景色! ホントにすばらしい
汗を流し、足を棒にしてでなきゃー見れない景色なんですよネ
後姿のご主人が又かっこいい!!とくに帽子が・・・
絵になっていますよー
詳しい記述で登山の様子がようくわかり、自分自身で登っているように感じられました。
苦しくてもこんな景色が待っているのですもの、登山する方のお気持ちがわかるような気がします。
それにしてもnaoママさんの健脚ぶりにつくづく感心させられました。すばらしいスタミナ!!
本当にうらやましい限りです
こうした登山での経験がものをいい、ふだんの生活スタイルもいきいきとした活力いっぱいのものになっているんでしょうネ 納得です
15年前に常念小屋に泊まったときは、周りにたくさんの高山植物の姿が見られましたが、今回は全然見当たりませんでした。
常念岳からの下りの写真でお分かりかと思いますが、小屋の周りの白い部分は土が流れた後のような感じでした
一の沢に流れ出たのでしょうね。
ここの下りは合戦尾根よりもお花がたくさん見られました。
登山道は綺麗に整備されていますが、林道の被害がまだまだ残っていて、橋の修理が終わらない事には重機が入らず、この夏の登山シーズンは間に合わないかもしれませんね。
歩いて50分位の所にマイカー用の駐車場があり、車で来た人もそこまではタクシー利用がほとんどでした。
いろいろお褒め戴きましたが、このところの暑さにやられ、夫婦してバテ気味です
40度近いオーストラリアの荒野も経験していますが、あれよりも暑く感じるのは何故でしょう・・・
北アルプスの涼しかった風が懐かしいです
最近とんとご無沙汰していたアルプス級の山を無事に縦走できて少し自信が持てました。
仕事を辞めてから、すっかり脚力が落ちた私と、外の仕事を始めてからとても足が強くなった主人と・・・
一緒に歩くには丁度良いコンビとなりました
女の方が少し弱いくらいが良いのかもしれませんね。
雲上の楽園歩きを、これからも無理しない程度に続けて行きたいと思っています。
「もう歳だから・・・」と諦めが少し支配していましたが、今回お元気な諸先輩方に沢山出合って、「まだまだ若いんだ!」と思えるようになりました
ほんと、いつも感激☆です。
そして、お食事もおいしそう!
山小屋って、りっぱなお食事あるんですね。
以外でした、びっくりです。
「岩だらけの登山道を急降下しますが、」
のところの写真、
あわや!落ちそうになりました〔笑)
ほんとに、急ですね、怖い!
わたしなら、
膝がもたないでしょう・・・
我が家近くの丹沢などの山小屋は、カレーライスが定番ですが、ヘリコプターが活躍する北アルプスはとても食事の内容が良くなりましたね。
デザートまで付きます
ビールだって生ですよ~
でも・・・
カナディアンロッキーには負けます
あそこは世界中の観光客が集まり、ホテルもデラックスですものね。
登山のし過ぎで、一時期膝を痛めて、あまり無理は出来ないんですよ。
この常念岳の下りもそうとう膝には負担がかかりました。
サポーターを巻いて歩いていますよ。
トホホホ・・・