nodatchのブログ

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北陸の旅(4)~JR越美北線の旅

2015-05-29 16:58:00 | 国内の鉄道
福井で迎えた旅の2日目。朝から越美北線乗り潰しです。今回の北陸フリーきっぷは、従来のオトキュー(大人の休日俱楽部)パスと違って、福井駅より先の区間が初めて圏内に入りました。それで、未乗の越美北線制覇のために福井へやってきたようなものです(笑)

それにしても越美北線の列車本数は少なすぎです。午前に福井を出る列車は2本だけ。1本目は朝6時台と早い上に途中駅の越前大野止まりで、実質的に9時8分発が始発列車なのです。直前に乗車した或る有名人のツイッターでのつぶやきに激しく混んでいたとあったので、覚悟を決めて早めにホームへ向かいました。予想通りというか、その日は小学生の遠足の一行が乗ることになっていました。

ホームの乗車位置は1両分のみでしたが、列車は意外にもディーゼルカー2両編成。しかし、定位置に停まった車両には越前大野という行き先が書いてあったので、終点まで行くのは先頭車のみととっさに判断して急いで1両目へ移動。おかげでボックス席の進行方向窓側に座れました。

定時に発車。一つ目の越前花堂(えちぜんはなんどう)から北陸本線と分かれて越美北線に入ります。しばらく平地を走ったあと、一乗谷あたりから山間部にさしかかります。

その後、足羽川(あすわがわ)を何度も渡り、渓谷沿いに走り、1時間ほどで盆地の街越前大野に到着。遠足の小学生はここで降りました。観光地なので、何人もここで降り、列車内は数人残っただけ。それも私と同じような目的の人間がほとんどでした。

ここで13分停車し、その間に後部車両は切り離され、折り返し福井行きとなります。時間があったので降りて駅舎を撮影しました。古都にふさわしい建物でした。

ホームに戻ると、まずは福井行きが出発し、その2分後に九頭竜湖行きがやっと動き出しました。
しばらくして、また山間部へ。今度は九頭竜川が寄り添ってきます。かなりの渓谷で迫力がありました。

最後は、1970年代に完成した区間と比較的新しいので、長大なトンネルが連続します。そして、トンネルを出ると終点九頭竜湖駅に到着しました。

山小屋風のしゃれた駅舎でした。それにしてもゆっくりしていると次の列車は4時間後。ちょっと途方に暮れそうなので、12分後の折り返し列車で福井へ戻りました。戻ったところで、往復乗車したラッピング車両をホームの反対側からじっくり眺めてみました。


越美北線については、一個人ブログでも取り上げています。こちらも、ご参照ください。