nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

久しぶりの銚子電鉄訪問

2016-09-07 21:58:00 | 国内の鉄道
北海道旅行が中止となったので、大人の休日パスを有効利用して代わりの取材旅行へ。改めてホテルを取るのは面倒なので、日帰り旅行を繰り返すことにしました。

まず、リベンジ第1弾として選んだ行先は銚子電鉄。何しろ函館往復をし、8時間も列車に揺られた翌日ですから、まずは近場、それにしては距離の割に時間とお金のかかる目的地で、ついつい行きそびれてしまうところなので、こうしてパスを使って行くのが好都合ともいえます。それと
最近銚子電鉄について依頼原稿を書いたのですが、電車の写真を探していて、最新の塗装の車両のものがないのが判明。この際取材しておこうと思ったのです。

ちょっと寝坊しましたが、特急しおさいに乗って、お昼頃に銚子に到着しました。

ランチは東京駅で買った駅弁を車内で食べておいたので、すぐに行動開始。銚子電鉄のホームで若い女性の車掌さんから1日フリー乗車券である「弧廻手形」を買って出発です。

銚子電鉄は、経営不振から電車の本数が大幅に減ってしまい、昼間は、ほぼ1時間に1本です。駅巡りを効率よく行うには、上下列車をうまく組み合わせて行ったり来たりするのが「鉄則」となります。

まずは、全線乗りとおして終点の外川駅へ。相変わらずの風情ある木造駅舎が出迎えてくれました。ホームの先の車止め付近には、旧型車両が展示してあるのが、以前とは異なっていました。


10分ほどで折り返し。銚子行きとなった同じ電車に乗って戻ります。今度は、銚子駅から2つめの観音駅で下車。名物の鯛焼きを買って食べたかったのですが、運悪く休業日!まだまだ、昨日の不運を引きずっているのでしょうか?

今度は、再び外川行きに乗り、外川の一つ手前の犬吠駅で下車。

弧廻手形の特権である名物濡れせんべいを1枚売店でいただきました。そのあとは南欧風の駅舎の写真を撮ったりして、次の電車を待ちます。

1編成の緑の電車が行ったり来たりしているだけのようで、車掌さんも同じ若い女性です。今度は先ほど下車した観音駅の隣の仲ノ町駅で下車。銚子電鉄の車両基地のある駅です。

ここで、新しい塗装の電車に逢えました。今日は緑の電車が頑張っていますから、動くことはなさそう。停まっている車両を撮っただけでも満足しなくてはなりません。


入場券を買って名物電気機関車デキにも逢ったけれど、この日は車庫の中でした。

次の外川行きに乗って、今度は君ヶ浜駅で下車。折り返し電車がやってくるまで20分以上あったので、急いで君ヶ浜の海を見に行きました。やはり、銚子まで行ったからには海を見なくては!

右手には犬吠埼の灯台も見え、雄大な大海原を眺めていたら、もやもやも消え去り、昨日の北海道の悪夢から吹っ切れました。

かくして、銚子電鉄の5駅を訪問。満足して特急しおさい号で東京へ戻りました。帰りの車内で次の日の行程を思案。タブレットに入れてあるデジタル時刻表を検索しながら、ふと思いつきました。さっそく東京駅下車後、窓口で調べてもらったら、運よく指定が取れたので、行先は決まりました!それは、次回レポートします。

幻の北海道旅行

2016-09-07 21:26:00 | 国内の鉄道
「北海道新幹線開業記念 大人の休日パス」が発売されるときいて北海道鉄道旅行を計画しました。着々と準備をすすめ、特急列車やホテル3泊の予約も済ませ、いよいよ出発当日。台風は前日に東日本を縦断し、朝起きてみたら台風一過の秋晴れ。北海道の一部区間の運休はあるようですが、昼過ぎには復旧するのでは?と思い、東京駅から新函館北斗行き「はやぶさ」に乗りこみました。


列車は快調に走ります。予定通り青函トンネルを抜け、北の大地へ。定時に新函館北斗駅に到着しました。


ところが、札幌行きの特急は夕方まで運休。夜の列車は運転予定だそうですが、どうも怪しい。
その日は何とか札幌まで行きたかったので、乗りたくはないのですが、やむをえず高速バスや函館~札幌の飛行機も考え、予約を試みたのですが、すべて満席。

よくよく調べてみると、本来乗りたかった新得~富良野の根室本線が重大な被害を受け復旧の見込みが立っていないとのことでした。そうこうしているうちに次の「はやぶさ」も到着して、駅構内は足止めを食らった人々があふれようとしています。これでは、万一、夜に特急が運転を再開したとしても超満員でしょう(指定席を取ってあった列車は運休となってしまったので、自由席しかありません)。

以上から、旅を中止し、東京へ戻ることにしました。窓口で道内の列車予約はキャンセルし、ホテルも電話で解約。幸い東京行き「はやぶさ」の指定は取れましたが、これ以上ぐずぐずしていたら、帰京さえ難しくなったかもしれません。

大人の休日パスは、一旦使用を開始してしまうと払い戻しはできません。それなら、出直してJR東日本管内の旅に切り替えようと即決した次第です。

結局、新函館北斗駅前の田んぼアートを見て、妻へのおみやげのチョコレートを買っただけの旅でした。しかし、次の日からのリベンジの旅は予想以上の充実した展開だったのです。