nodatchのブログ

鉄道が好きな旅行作家が、取材や出版などの個人的な話を書いていきます

『越乃Shu*Kura』の旅

2016-09-11 21:12:00 | 国内の鉄道
観光列車『越乃Shu*Kura』は、新潟の地酒を味わうというのがコンセプトで、BGMとしてジャズの生演奏を楽しむのも特色です。どんな列車なのか?以下、乗ってみたレポートです。

『越乃Shu*Kura』には、びゅう旅行商品で申し込む飲食付きの特別車両があるのですが、今回は乗車前日に駅窓口で予約したので、座席指定だけのプランとなり、乗車したのは3号車でした。

快速列車ですが、シートは特急車両並み、いやシートピッチは広くゆったりしているので普通の特急車両よりも座り心地はいいと思いました。運転室側にはソファーがあり、ここはフリースペースです。
隣の2号車には、イベントスペースと売店があり、自由に利用できます。地酒や飲食が入手できたので不自由はしませんでした。

ちなみに、発車のかなり前のまだ誰も乗っていないときに1号車を見学させていただきましたが、ペアシートはこんな感じになっていました。

いよいよ出発。十日町を出て飯山線を走ります。しばらくすると、2号車でジャズの生演奏があるとのアナウンス。ギター、キーボード、フルートからなるトリオセッションで、越後川口までの20分ほどの間、楽しませていただきました。

越後川口からは上越線に入ります。今度は、イベントスペースで蔵元による地酒の試飲会。何種類かの地酒を少しづつ呑ませていただきました。飲兵衛なら物足りなくて、売店で瓶を複数買い求めることになるのでしょうが、日本酒は弱い私としては、これで充分。飲みすぎると取材に差しさわりがあるので、2杯だけ呑んで中座しました。


長岡で進行方向が代わり、信越本線を直江津方面に向かいます。柏崎を出ると、この日2回目のジャズ生演奏。日本海に面してホームがある青海川駅は、ちょうど夕陽を拝める時間帯ということで22分停車。海に面したホームへ移動して、ここで生演奏の続きが行われました。



このあと、列車は直江津から第3セクターえちごトキめき鉄道に入り(北陸新幹線開業まではJR信越本線の一部でした)、上越妙高駅が終点。北陸新幹線に乗り継いで、夜の9時過ぎに東京駅へ戻ってきました。

ほんのさわりだけの紹介でしたが、大変ユニークで面白い列車でした。今回はひとり旅でしたが、2人以上で乗車して、賑やかに過ごせば、もっと充実した時間を楽しめることでしょう。