徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

終戦記念日

2007-08-15 13:10:26 | 時事
 今日は62回目の終戦記念日。毎年毎年、同じように戦没者の冥福を祈り、平和への誓いを新たにしているが、日本の国ははたしてその誓いどおりに進んでいるのだろうか。最近どうも怪しいなと感じる。歴史を振り返れば、同じ過ちを何度も繰り返すのは人間の業なのかと不安になってくる。全国戦没者追悼式をテレビで見ながらふとそんな気持になった。
 終戦記念日ということもあって、以前から気になっていた映画「硫黄島からの手紙」を見た。結論から言うと“がっかり”した。劇場公開された時、えらくほめる人が多かったような気がするが、いったいどこを評価したのだろう。「ラストサムライ」や「SAYURI」などと全く同じの陳腐な日本人観。アメリカ人の価値観に基づく理想的な日本人像。クリント・イーストウッドはけっして無能な監督だとは思っていないが、彼をもってしてもこの程度の映画しか出来ないのだろうか。硫黄島玉砕戦の生還者たちはこの映画をどう見たのだろうか。