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2、3時間も寝たろうか。朝方3時半頃から注目の男女100m背泳ぎ決勝があるというので気合で起きた。一番気になっていた女子100m背泳の寺川綾がまず銅メダルを獲得。続いて男子100m背泳の入江陵介が同じく銅メダル、そしてさらに女子100m平泳の鈴木聡美がまたまた銅メダルと、三連続の銅メダル獲得となった。三人とも最後まで粘って粘って、しぶとくもぎ取ったという感じだった。先日の男子400m個人メドレーでの萩野公介の銅メダルも合わせ、これまで日本の競泳陣は4個の銅メダルを獲得したことになるが、僕はこれは1個の金メダルよりもはるかに価値があると思う。いつでもどの種目でもメダルを狙える選手がいるという競技レベルを維持し続けることが大事であり、金メダルは時の運だ。
思えば48年前の東京オリンピックは水泳日本の低迷期で、最終日の男子800mリレーで銅メダルを1個獲るのがやっとだった。目の前でそのレースを見たが、周囲の外国人の観客から口々に祝福され、嬉しいような恥かしいような複雑な想いをしたことを思い出す。あの時のことを思うと今の日本のレベルは夢のように高い。これも多くの水泳関係者の永年の弛まぬ研究と競技力向上への血の滲むような努力が実を結んだものであり、心から敬意を表したい。