徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

現代版“蕨野行(わらびのこう)” ~ 桜の里からの手紙 ~

2013-05-08 20:22:08 | テレビ
 一昨日の深夜、NHK総合でドキュメンタリー「桜の里からの手紙」が放送された。
 島根県益田市の山あいにある金谷集落。かつて30世帯150人が畜産や農業などで生計を立てて暮らしていた。しかし今では70代と80代の3人の女性が暮らすのみ。もうすぐやってくる集落自慢の桜の満開を前に、せめて桜の季節だけでも、かつての集落の賑わいを取り戻したいと、集落を去って行った人たちに「桜祭り」への招待状を出す3人。「限界集落」などという状態はとっくに越え、互いに助け合いながら健気に生きている3人。しかし、このような日々が終わるのもそう先のことではないだろう。見ていて胸が痛くなる。この現代版“蕨野行”とでも呼びたい現実は、おそらく今、日本のいたるところにあるのだろう。見終ったあと無力感におそわれた。