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そんなことを考えていたら、ふと「じゃがたらお春」のことを思い出した。「じゃがたらお春」というのは同じ時代、イタリア人航海士と日本女性との間に生まれた混血児で、徳川幕府の外国人(混血児を含む)追放により、寛永16年(1639)、14歳の若さで長崎から「じゃがたら」今の「ジャカルタ」へ追放された女性。ジャカルタから日本の知人へ「日本恋し」と書き送った「じゃがたら文」が有名。下のザ・わらべが踊る「長唄 流れ灯」はそんなお春を思いやった唄で「一の瀬橋のほとりの蛍茶屋から精霊流しの舟にホタルを乗せてお春の待つじゃがたらへ流れ灯を届けたい」と歌っている。
※右の写真は篠田正浩監督版「沈黙 SILENCE(1971)」
▼「長唄 流れ灯」