徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

山鹿盆踊り ~「山鹿灯籠踊り」より~

2017-07-22 20:29:25 | 音楽芸能
 昨日、「米原長者口説き唄」の記事で、「山鹿灯籠まつり」の呼び物は頭上に灯籠を戴く女性たちが踊る「山鹿灯籠踊り」と書いたばかりだが、実はそうなったのは昭和29年に「山鹿灯籠踊り」が生まれて以降のこと。それまでは、山鹿の町の衆が作った灯籠を「ハーイ、トウロウ」の掛け声とともに運び、大宮神社に奉納する「上がり灯籠」が目玉の行事だったという。
 「山鹿灯籠」と聞くと今日では、女性の頭上の金灯籠を思い出すが、もともとは人々が奉納する「寺社仏閣」「城郭」「屋敷」その他さまざまな物を模した紙細工の灯籠のことをいう。現在はすべて灯籠師と呼ばれる職人たちによって作られているが、昔は奉納する町の衆自らの手で作っていたという。
 「山鹿灯籠まつり」とは別に、お盆には「盆踊り」も行われていたが、「山鹿灯籠踊り」が作られた際に「盆踊り」の性格を併せ持つような形で再構成され、当初は「山鹿盆踊り」という名称で行われていたという。下の「山鹿盆踊り」は現在も「山鹿灯籠踊り」の中で踊られるが、昔の「盆踊り」の風情を偲ばせる。 


京都・八坂神社楼門を模した灯籠


▼山鹿盆踊り