徒然なか話

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第410回 藤崎八旛宮例大祭 御能組

2018-09-03 18:24:10 | イベント
 熊本市の秋の風物詩、藤崎八旛宮例大祭が10日後に迫った。この祭は藤崎八旛宮が創建された承平5年(935)の頃から行われていた神仏習合の行事「放生会(ほうじょうえ)」を起源とし、1080余年の歴史を有するといわれる。現在、祭のメイン行事となっている御神幸「随兵(ずいびょう)」は、慶長3年(1598)に豊臣秀吉の死によって終結した「慶長の役」からの無事帰還を感謝して加藤清正が始めたと伝えられる。御神幸の御旅所で行なわれるのが御能奉納。今年は第410回を数える。ということは、戦争や天変地異などによって祭が中止された年も何度かあったであろうことを考えると、「随兵」と同時に始まったことがわかる。これほどの長い歴史を有する御能組は全国でも珍しいと思われる。御旅所の能舞台は今にも朽ち果てそうなおんぼろになってしまったが、毎年、喜多流・金春流による能を見ていると、熊本の悠久の歴史を感じるのである。

  日 時 9月16日(日)9:00~
  場 所 段山御旅所 能楽殿
  出 演 喜多流・金春流 


能「高砂」





能「半蔀」