徒然なか話

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つなぐ伝統 ~山鹿灯籠おどり~

2024-07-05 21:29:05 | 伝統芸能
 5月30日に熊本市の中心街で行われた高校総文祭パレードに常連の鹿本農高郷土芸能伝承部の姿がなかった。毎年、郷土芸能部門の一校として「山鹿灯籠踊り」を披露していた。部員が揃わなかったのだろうかと気になったので、以前、メールでやり取りしたことのある顧問の中川先生におたずねのメールを送ってみた。するとすぐに返事をいただいた。それによると、全校生徒がかつての4分の1ほどになるなど部員確保には苦労しておられるようだが、現在なんとか10名の部員がいるとのこと。だが、今年総文祭に参加しなかったのは別の事情があったようだ。コロナ明けした一昨年から以前と同じように県内外で活動しているそうで安心した。活動状況がわかる映像の紹介もあったので下に添付した。彼らの郷土芸能伝承活動が次世代、次々世代へと繋がって行くことを願ってやまない。

2023.3.18 花畑広場「熊本城下のさくらまつり」で山鹿灯籠踊りを披露する鹿本農高郷土芸能伝承部

 そもそも僕が彼らの活動に注目したのは今から8年前。2016年3月10日の熊日新聞に「東日本大震災から5年となる明日、山鹿市の鹿本農高郷土芸能伝承部の生徒たちが、宮城県名取市閖上(ゆりあげ)地区で山鹿灯籠踊りを披露する。閖上地区は特に津波の被害がひどく、人口の1割強が犠牲になった。明日行われる追悼イベントで、鎮魂と復興の願いを込めた踊りを披露する」という小さな記事を見た時だった。数日後このことをブログで紹介した。すると、このイベントに参加しておられた名取市在住の方から、次のような温かいコメントをいただいた。


 さらにありがたいことに、当日の様子をブログ「無題・休題-ハバネロ風味-」でリポートしていただき、写真の転載を許可いただいた。遠く離れた人たちと心が通じ合った忘れられない出来事となった。


2016.3.11 宮城県名取市閖上地区で山鹿灯籠踊りを披露

 鹿本農高郷土芸能伝承部の皆様にもこの経緯を手紙でお伝えしたところ、下記のような丁寧なお礼のご返事をいただいた。

 鹿本農高郷土芸能伝承部はその後も数回にわたり鎮魂と復興を祈る踊りを届けるため東日本大震災被災地を訪問した。

▼鹿本農高郷土芸能伝承部の活動を伝えるテレビ番組(2023年11月29日 KKTてれビタevery.で放送)


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