徒然なか話

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マイブログ 2013 ベスト5(その5)

2013-12-27 21:04:09 | スポーツ一般
◆野林祐実さんの3年

 野林祐実さん(九州学院)の高校3年間の競技生活が終わった。中学3年だった3年前の千葉国体・少年女子Bの100mで優勝し、一躍全国にその名を知られる選手となった。陸上の名門、九州学院に進学し、さらにその才能を伸ばすだろうと期待された。しかし、彼女のこの3年間は山あり谷ありの連続だった。彼女が高校入学してすぐに水前寺競技場で行われた市内高校陸上を見に行った。しかし、彼女はリレーだけに出場、個人種目への出場は回避した。その後の大会も、出場回避や出場しても不完全燃焼のような走りが続いた。実はその頃、足の甲の故障に苦しんでいたらしい。彼女らしい走りが戻ったのはその年秋の九州高校新人陸上県大会だった。相当ストレスがたまっていたのだろう。彼女は喜びを爆発させた。2年生になると故障も完全に癒えたのか、走りに1年の時のような不安感が無くなった。それでもまだ、中学3年の時の記録、11秒73をクリアできないでいた。でも何かこの年はやってくれそうな気がしていた。そしてそれがこの年のインターハイで現実となった。100・200の2冠を達成したのである。さらに秋の国体では優勝こそ宿敵の土井杏南(埼玉栄)に譲ったものの、遂に11秒70と自己ベストを更新した。そして今年、けっして調子は悪くなかったと見えたが、昨年のインターハイ2冠のプレッシャーがあったのか、インターハイでは100の2位が精一杯だった。しかも、高校生活の集大成と臨んだ国体では準決勝で敗退という残念な高校の幕切れとなった。しかし、彼女の競技生活はまだまだこれからだ。どういう進路を選ぶのかはわからないが、新しいステージで、リオや東京のオリンピックを目指してくれるに違いない。
 この3年間、本当によく頑張ったと思うし、楽しませてくれた。ひとまず、ねぎらいと感謝の言葉を捧げたい。

▼2011年9月17日の九州高校新人陸上熊本県大会


▼左から中学3年、高校2年、高校3年の野林さん。
  

▼間違いなく彼女はスターだった。


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