味噌天神の福栄堂さんから電話があり「さおしか復刻版の試作品が出来上がりました!」とのこと。
今年5月、25回忌を営んだ亡父が幼い頃(大正初期)日参した泰勝寺の長岡家(細川刑部家)でふるまわれた銘菓「さおしか」を製造販売していた老舗菓子舗・福栄堂さんが、味噌天神近くで火曜日だけ営業されているという情報を得たのは昨年11月のことだった。すぐに福栄堂さんに電話をかけて確かめたのだが、今は「さおしか」は作っていないが、復刻を検討しているとのことだった。父の思い出の「さおしか」の復刻を切望していることをお伝えした。
その後の経過を知りたくて、福栄堂さんのインスタグラムにメッセージを入れてみたりもした。お返事の中に「さおしか」の特長である「皮むき餡」(小豆の芯の部分だけを使った餡)の入手が何とかメドがつきそうなので、近々試作をしてみたいということだった。
そして今日、復刻版完成のご連絡をいただきさっそく訪問した。「さおしか」の上品な甘さを味わいながら女将さんと「さおしか」談義に花が咲いた。25回忌には間に合わなかったけれど、お盆には父にお供えができる。父もきっと喜んでいるに違いない。困難な条件のもと、復刻を実現していただいた福栄堂さんに心から感謝申し上げたい。
「さおしか(小牡鹿)」が詠まれた万葉集の和歌を一首
わが岡にさをしか来鳴く初萩の花妻どひに来鳴くさをしか (大伴旅人)
(私の岡に若い牡鹿がやって来て、まるで萩の花に求婚をするかのように鳴いている)
※大伴旅人は飛鳥時代から奈良時代の歌人で、元号「令和」の由来となった「梅花の宴」を
開いたことでも知られる。
なお、商品化に当たっては「さおしか」が他店舗で既に商標登録されているため、上の和歌にも詠まれている「初萩」という商品名にされる予定だという。
今年5月、25回忌を営んだ亡父が幼い頃(大正初期)日参した泰勝寺の長岡家(細川刑部家)でふるまわれた銘菓「さおしか」を製造販売していた老舗菓子舗・福栄堂さんが、味噌天神近くで火曜日だけ営業されているという情報を得たのは昨年11月のことだった。すぐに福栄堂さんに電話をかけて確かめたのだが、今は「さおしか」は作っていないが、復刻を検討しているとのことだった。父の思い出の「さおしか」の復刻を切望していることをお伝えした。
その後の経過を知りたくて、福栄堂さんのインスタグラムにメッセージを入れてみたりもした。お返事の中に「さおしか」の特長である「皮むき餡」(小豆の芯の部分だけを使った餡)の入手が何とかメドがつきそうなので、近々試作をしてみたいということだった。
そして今日、復刻版完成のご連絡をいただきさっそく訪問した。「さおしか」の上品な甘さを味わいながら女将さんと「さおしか」談義に花が咲いた。25回忌には間に合わなかったけれど、お盆には父にお供えができる。父もきっと喜んでいるに違いない。困難な条件のもと、復刻を実現していただいた福栄堂さんに心から感謝申し上げたい。
「さおしか(小牡鹿)」が詠まれた万葉集の和歌を一首
わが岡にさをしか来鳴く初萩の花妻どひに来鳴くさをしか (大伴旅人)
(私の岡に若い牡鹿がやって来て、まるで萩の花に求婚をするかのように鳴いている)
※大伴旅人は飛鳥時代から奈良時代の歌人で、元号「令和」の由来となった「梅花の宴」を
開いたことでも知られる。
なお、商品化に当たっては「さおしか」が他店舗で既に商標登録されているため、上の和歌にも詠まれている「初萩」という商品名にされる予定だという。
良かったですね。
そうですか。さおしかは、小牡鹿と書かれるのですね。あなたの記事はわたしにとって為になります。形がとうふに似てますね。でも固そうで、あずきが入っていて。どんな味がするのでしょう。
最近あまり食べたことがないような上品な味ですよ(^^♪
和菓子の由来を知るのが好きです🐻とくに地方各地のいわれなどもあっておもむきがありますよね💛
細川三斎公(ガラシャ夫人の夫君)のお好みの菓子だったといわれています。
それはっそれは、嬉しい知らせでしたね。
私は年を重ねるたびに、和菓子いっそう好きになっていきます。
素敵なお話、有難うございました。
私も最近、和菓子の奥深さを感じています。茶道とのかかわりも勉強しているところです(^^♪