2年ほど前から始まった熊本市のシェアサイクルサービス(チャリチャリ)実証実験は、今年4月から本格運用が始まった。すると雨後の筍のようにあちこちにチャリチャリ・ポートができ、わが家の周辺でも数ヶ所設置され、赤い自転車を見ない日はない。利用者に聞いてみると「コスパもよくてとても便利だ」という。現在、ベーシック:1分/7円、電動アシスト:1分/17円だそうだ。当初は観光客と思しき利用者をたまに見かけたものだが、最近は利用率が急激に高まっているようで頻繁に見かけるようになった。それもほとんど一般市民のようだ。熊本市としては狙いの一つでもあった交通渋滞の解消の一策という面での効果はまだ見られないらしい。それと利用者のヘルメット着用の問題はどうなるのだろうか。
夏目漱石内坪井旧居のチャリチャリ・ポート
19世紀の後半頃から、ヨーロッパでは自転車が大流行した。自転車の流行は日本にも伝播し、明治のなかばには国産車も作られ、輸入も行なわれていたが、まだまだ自転車は一般庶民には高嶺の花。そこで自転車の時間貸しという商売が生まれ、借料は高価だったにもかかわらず大流行した。明治42年(1909)に、こんなハイカラ風俗を風刺した演歌師、神長遼月が作った「ハイカラ節」が流行、翌43年(1910)には「自転車節」として広く歌われていたという。時代背景は異なるものの、「チャリチャリ」は令和のハイカラ風俗再来になるのかもしれない。
夏目漱石内坪井旧居のチャリチャリ・ポート
19世紀の後半頃から、ヨーロッパでは自転車が大流行した。自転車の流行は日本にも伝播し、明治のなかばには国産車も作られ、輸入も行なわれていたが、まだまだ自転車は一般庶民には高嶺の花。そこで自転車の時間貸しという商売が生まれ、借料は高価だったにもかかわらず大流行した。明治42年(1909)に、こんなハイカラ風俗を風刺した演歌師、神長遼月が作った「ハイカラ節」が流行、翌43年(1910)には「自転車節」として広く歌われていたという。時代背景は異なるものの、「チャリチャリ」は令和のハイカラ風俗再来になるのかもしれない。
チャリンコシェアは良いですね!
うらやましいです。
というのも、引っ越し前の町に所用で
時々行くことがあります。
前に住んでいた家辺りまでは歩いて12、3分。
車を処分したので電車で行ったら後は歩きですが
いつも貸し自転車があればなぁと思う次第です。
良いですね!
私もいずれ免許を返納せざるを得ない時が来ると思います。シェアサイクルも安全面の問題はありますが、日用品の買物くらいでしたら代替手段として考えられると思います。
正に現代の便利グッズですね。
すみません、「コスパ」ってよく耳にしますが検索しましたよ(笑)。
FUSAさんは難しい言葉も多用されますが、私が以前毎年買っていた「現代用語の基礎常識」辞典みたいです!
>現在、ベーシック:1分/7円、電動アシスト:1分/17円だそうだ。
へ~っ、そんなんで運営できるんですね。
ヘルメットですね。
私が20歳の頃、西洋人の伝道師が二人、ヘルメットを被って福岡の街を駆け巡っていていたことを思い出します。
近年母親の後ろに乗った幼児がほとんどヘルメットを着用するようになりましたが、改正道路交通法でヘルメット着用が努力義務化が出されて、ん?高校生が皆被るようになるかな?と思いましたが、全然被っていませんね(笑)。
私の近辺でヘルメットを着用している成人は10%に満たないと思います。
シェアサイクルこそヘルメットっを推進してすべきでしょうが、机上で考えた行政は現実性を持たないことの一例な気がします。
>明治のなかばには国産車も作られ、・・・まだまだ自転車は一般庶民には高嶺の花。
なるほど、なるほど。
「いだてん」で綾瀬はるかも唄ってましたが、今こそ「自転車節」の到来でしょう。
久しぶりに正調「自転車節」を楽しみました。
有難うございました。
現代用語も何でも略称化すればいいってもんでもないですが、江戸の昔から日本人は略称が好きなようですね。
ヘルメット着用をどうするかはチャリチャリを推進する市も悩ましい問題のようです。
その昔、防府にいた頃、職場の同僚がモルモン教の伝道師の青年と親しくなって、そのツテでその青年がわが家に上がり込んで布教を始めたものですから、帰ってもらうのに手こずった苦い思い出があります(笑)
漱石もロンドン留学時代に自転車で苦労したようですが、当時と状況は違うものの「歴史は繰り返す」という言葉がふと浮かびました。