2日目(C):3月1日(木)
堂ヶ島から1時間半あまりで、お昼近くに松崎町に到着しました。
松崎町はレトロな風景の街並み、特になまこ壁の建物が有名です。
なまこ壁
建物の壁面に平瓦を並べ、継ぎ目に漆喰を盛りつけて塗る壁。
なまこ壁の厚いものほど、財を成した家だと言われています。
また、防火、防湿に優れているといわれている。
町営駐車場(中瀬邸駐車場)に車を停め、街中を散策することにしました。
八朔や金柑が、住宅の庭にたわわに実っています。
伊豆はミカン類栽培が盛んなところでもあります。
たわわに実っている金柑
八朔もおいしそう!
駐車場へ来るために渡ったときわ橋には、桜やつばめの絵が”しっくい”で
描かれていて、なまこ壁の町を印象づけられました。
鏝絵が描かれたときわ橋
駐車場のすぐ横が中瀬邸でした。
中瀬邸は明治時代わずか数代で財を成した呉服問屋の商家で、見事な
なまこ壁の母屋や土蔵が残っています。
土蔵の両扉には、左手が虎、右手には昇り竜の漆喰鏝絵が描かれていました。
中瀬邸の母屋
中瀬邸の土蔵
虎が描かれた土蔵の扉 龍が描かれた土蔵の扉
再度ときわ橋を渡り、観光協会へより散策マップ貰い、マップを片手に
なまこ壁が美しい近藤家と、近藤家沿いのなまこ壁通りを歩きました。
近藤家となまこ壁通り
白と黒のコントラストがキレイななまこ壁
テレビで、なまこ壁通りを見た時、長い通りだと思ったが、
実際は、近藤家の沿いの短い石畳の小路でした。
近藤家は、江戸末期に薬問屋として栄えた近藤家の本宅と倉庫で、
当時の姿で保存されていて、松崎のシンボル的スポットです。
モノトーンのなまこ壁は、当時の繁栄ぶりを現しているようです。
その後、松崎が生んだ天才アーティスト・入江長八という、左官職人の
”しっくい”や”こて”を使って作り上げた作品などが展示されている
長八記念館や長八美術館などが並ぶ通りを散策し、松崎を後にしました。
ユニークな建物の長八美術館
再び国道136号を南下し、伊豆半島の最南端石廊崎へと向かった。
約1時間後の13:00、石廊崎港に到着。
ここにも遊覧船があり、団体客が乗船を待っていました。
石廊崎岬めぐりの遊覧船
近くの土産屋さんの店先に大きなサザエがおいしそうに焼けているのが
目につき、お昼はこのサザエのつぼ焼きを食べることにしました。
とっても大きくて、お店のおばさんは、貝の身を小さく
食べやすく切って、貝の中に入れて出してくれました。
食べる事に夢中になって、写真を撮ることを忘れていました。
おばさんといろいろ話しているうちに、河津桜の話題が出て、
河津の桜はまだ全然開花していないので、代わりに
「下加茂の”みなみの桜と菜の花まつり”がちょうど満開で綺麗だよ」
とのことで、パンフレットを貰い、行き方も教えてもらいました。
まず、私達は、石廊崎灯台や石室神社(イロウジンジャと読む)が立つ岬の先端へと
遊歩道を20分余り歩きました。
海抜60m、太平洋に向かって突き出た断崖絶壁の石廊崎。
白い石廊崎灯台と、石室神社があり、ゴツゴツした岩肌の展望台からは
晴れていれば、水平線に浮かぶ伊豆七島が見えるのですが、
曇り始めたために、全く見えませんでした。
白亜の石廊崎灯台
絶壁と釣り人と岩に砕け散る波
断崖絶壁に張り付くようにたてられている小さな石室神社で、
ぽっくりがかわいい健康お守りを買ってきました。
よく見ると健脚お守りだったので、ちょうどよかったと思っています。
歳とともに、足から弱ってくると言われますから・・。
石室神社の額
健脚お守り
石廊崎で1時間余り観光し、おばちゃんが教えてくれた
”みなみの桜と菜の花まつり”が開かれている下加茂へと向かいました。
つづく