ひなげしの おうじ/エリザベス・イワノフスキー・作 ふじみ みさを・訳/岩波書店/2018年
ひなげしの王子が 散歩に出かけました。乗っているのは麦の穂の馬。
川を飛び越え、まいごのひばりくんを助け さらにさきへ。クモの巣に とつげきすると、クモおばさんともぐらさんから、挟み撃ちされてしまいますが、ひばりのお母さんに救出されました。
パラシュートで、ひばりのお母さんから ふわりと地上に おりると、馬がみつかりません。コオロギ、ネズミおやこにきいても 見つかりません。でも、すぐに見つかって、お城へ帰り、”ばんざーい”と 大歓迎されます。
ひなげしの王子の大冒険?が、シンプルに展開しますが、オチにびっくり。
戦時中にベルギーで出版されたという絵本。というと80年以上も前の出版。しかし、素直につたわってくる色づかい、かわいらしい昆虫(あちこちにさりげなくえがかれているものも)は、時代を感じさせません。
ひなげしの王子は、ハチやカエル、コオロギと等身大で、お城?の屋根は、花びら。えがかれているのは”ひなげし”の化身です。