どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

三びきのやぎの どんけろり

2023年12月20日 | 絵本(外国)

  三びきのやぎの どんけろり/マック・バーネット・文 ジョン・グラッセン・絵 青山南・訳/化学同人/2023年

 

 「がらがらどん」ならぬ「どんけろり」、「トロル」でなく「トロール」。

 昔話は、語り手がかわるたびに、話もかわりました。ほんの少しづつですが、ときにはものすごく、いろんな話がくっついたり、すれられたりしました。最初は、話に絵はついていませんでした。「ちょっとちがうな、という人もいるかもしれないけど、ぼく、まちがっていませんからね」・・マックバーネット。

 三びきのやぎが、橋を渡るのは、「三びきのやぎのがらがらどん」と同じですが、三番目のヤギは、ド迫力の、どでかい どでかいやぎ。あっというまにトロールを、川に突き落としたので、トロールは、「でかいたき」「どでかいたき」「ばかでかいたき」と、川の流れのままに 流されていきます。

 橋がなる音は、肉がきたぞという音。ナプキンを首にかけ、スプーンとフォークをもって、お出迎え。やぎがやってくると、トロールは、料理法をご披露。しりの肉にハチミツつけてつけてこんがり焼く、燻製、蒸し焼き。バターとたまごの黄身とレモン汁のぶちかけ、ブランディをぶっかけて焼く などなど。

 獲物がないとき食べたのは、皮のくつ(どんな歯やら)、自分のへその ぐじゃぐじゃしたゴマ。それに比べれば、やぎはご馳走、ご馳走。トロールの足元には、ドクロがいっぱい。(表裏表紙の見返しと橋)。

 

 やぎがやってくるのは橋の右から。「三びきのやぎのがらがらどん」は橋の左から。マーシャ・ブラウンの絵を 意識したものやら。

 トロールの後頭部にあるのは なに? 目らしいのがついていますが? ジョン・グラッセさん、この絵本だけではなく、いつも正面を描かないのはどうして?

 青山さんの訳も捨てがたいのですが、ジョン・グラッセの絵ときたら、長谷川善史さんの大阪弁の訳もまたれるところ。