昨日は週末を前に、水関連の現地視察のため田沢湖方面に。やはりこの方面で目立つのが玉川にある2つの大きなダムです。
鎧畑ダム 仙北市田沢湖田沢字小蟹沢
鎧畑ダムは、国道341号の玉川ダムの下流にある秋田県が管理する重力式コンクリートダム。昭和20年代の度重なる台風による雄物川洪水の対策のため策定された4ダム(皆瀬川・貝沼、成瀬川・肴沢、玉川・鎧畑、役内川・川井)で最初に築造されたダム。強酸性の玉川に造られたため、耐酸性コンクリートや、ステンレス鋼の使用などの対策が施されている。平成元年(1989)の玉川ダム稼働開始に伴い、鎧畑ダムの改修工事が行われたが、ダム湖に水を溜めたまま堤体に穴をあけるという世界でも珍しい工事だったとのこと。ダム湖は昭和62年に秋扇湖と命名。
春から初夏にかけて、雪どけ水が流れ込むため、湖水面が上昇し、湖底にあった樹木が水没することが近年人気になってきています。本日はそれも見てみたいと思って出向いたのですが、国道342号沿いでは、途中はほとんど森林に阻まれて湖面が見えず、また湖水が最大値になっているようで、水没したほとんどの木を確認できないほどになっていました。湖を渡る橋の手前で少し水没林が見られましたが、駐車スペースがありませんでした。
ダムを見るためにはダム下流からわき道に入る必要があり、そこから先は、すれ違いも厳しく、片側は川と云う走行注意な道を進むとダムサイトに出られます。
雪どけ水でダム湖が満水状態でしたので、ダムでは3つの洪水吐から大量の放流を行っており大迫力でした。このため下流の放水路では、洪水状態になっており、こちらの水没林は十分に楽しめましたが、途中の道路には駐車スペースがありませんので、見に行かれる方はくれぐれもご注意、他の車に迷惑にならないようにしてください。
玉川ダム 仙北市田沢湖玉川92
次に向かったのが上流にある玉川ダム。こちらはダム100選にも選ばれている大きなダムで、玉川温泉に行く途中にいつも眺めていましたが、あえて立ち寄ることは今までほとんどありませんでした。こちらは国道のすぐわきにあり、アクセスも容易です。
玉川ダムは、国道341号線の玉川温泉の手前にある国土交通省が管理する重力式コンクリートダム。ダム湖は宝仙湖と名付けられ、ダム直下、上流に公園があり、管理棟は展示施設も併設されている。玉川ダムは水量調節や発電の他、上流の玉川温泉からの強酸性の川水を中和する役割も持つ。
今回国道のダム南のわき道を入り、下流公園にも行ってみました。広大な公園にはいつ使うのだろうかと思う野球グラウンドなどもありました。ダム下のすぐ近くまで立ち入ることが出来、ダムの大きさに感心するばかりです。昨日は通常放流の常用吐からのみでしたが、洪水吐からの水がダム直下の地面を削り取らないように下には小さく2段ダム状態になっていました。
ダム上部にはダム資料館(無料)もあり、国道342号の休憩場所にもなっているエリアです。
時々
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