Mars&Jupiter

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ゴードン・ジェイコブの六重奏曲変ロ長調作品6を聴きながら、横浜から星川まで歩く

2008-09-03 06:29:34 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は横浜から星川駅まで歩きました。
途中聴いたのは1895年生まれのジェイコブの作品。
ジェイコブは8歳のころから作曲し始めていたようで、
学校を卒業する頃には、管弦楽やブラスバンドのための作品を作曲し、
公の前で初演をしていたようだからすごいものである。
第一次世界大戦の時には軍役に服したようで、
その後は王立音楽院で学び、教授にまでなった人物である。
彼は色々な分野の作品を残しているが、
やはり本領発揮というと小編成の管楽器アンサンブルから、
大編成のシンフォニック・ブラス・バンドまでの分野になるようだ。
CDの解説からはそのようなことが分かる。

六重奏曲変ロ長調作品6は1962年に作曲された作品で、
デニス・ブレイン・アンサンブルのために作曲されたようである。
編成の基本はフルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、
バスーンであるが、フルートはピッコロに持ち替えし、
オーボエはイングリッシュ・ホルン(コール・アングレ)に
持ち替えるところがあるようだ。
第1楽章エレジー風の前奏曲は、深遠な感じの音楽であるが、
ホルストからの影響がところどころにみることができる。
第2楽章スケルツォは、ホルストの組曲「惑星」の水星のような
軽快な音楽であり、中間部のおだやかな感じとは対照的である。
ピッコロが効果的に使われているこの曲は、三部形式で書かれており、
最後再び最初の軽快な主題が登場して終わる。
第3楽章行列は、第1楽章の冒頭のモチーフを使っているようだ。
イングリッシュ・ホルンが効果的に使われており、
ゆっくりとした足取りで進行する曲は、印象的な音楽となっている。
第4楽章メヌエットとトリオは、ラヴェルやプーランクを想起させる。
古典的でありながら、その響きは他の楽章とは違いフランス的だ。
中間部のトリオもメヌエットと対照的でなかなかいい。
第5楽章ロンドとエピローグは、リズミックな音楽で、
ジャズのシンコペーションの手法を利用しているようである。
どちらかというとプーランク風だなあという印象を受ける。
ホルンの使い方がうまいと思うが、それぞれの管楽器の良さを、
各楽章でみせており、さすがこの分野で活躍した人物と思わせる。
最後は第1楽章の深遠な感じが再現されて、
第3楽章の部分も再現されて全曲を静かに閉じる。
コメント
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