Mars&Jupiter

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ジョン・アイアランドのメリー・アンドリューを聴きながら、二俣川から緑園都市まで歩く

2008-09-01 12:28:00 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は二俣川から緑園都市駅まで歩きました。
途中聴いたのは1879年生まれのアイアランドの作品。
アイアランドはピアニストだったこともあってか、
ピアノ曲が多いようだが、ロンドンのHMVに寄った時、
そのピアノ曲集が3ポンドで売っていたので買ってみた。
聴いてみると、イギリス風というよりは、印象主義的な作風で、
ドビュッシーなどのピアノ曲を聴いているようでもある。
今回はメリー・アンドリュー、引き船路、ラプソディ、
2つの小品、デコレーションの5つを中心に聴いたので、
これらの曲についてCDの解説書をもとに触れてみる。

メリー・アンドリューは、1918年に作曲された作品。
おどけたような曲はドビュッシーやサティを思わせる。
短い曲ではあるが、華やかさはフランス的である。
引き船路も1918年に作曲されており、ロマンティックな曲だ。
夕暮れの中、おだやかな波に揺れ動く船を想像させる曲である。
ラプソディは、1915年に作曲された作品で、
最初のリズミカルな音の動きと、流れるような旋律が印象的だ。
これもロマンティックなムードの漂う一方、華やかさのある曲だ。
「4月」、「ベルガマスク」の2曲からなる小品(2つの小品)は、
1925年に出版されているが、「4月」はドビュッシー風の曲で、
幻想的で詩的な音楽であり、一部サティ風の部分もみられる。
「ベルガマスク」は当時チェルシーでアンティーク商を営んでいた
人物の息子で、少年成果隊員の一人であったアーサー・ミラーの
1925年2月22日の誕生日のために作曲されている。
リズミカルで軽快な舞踏風の曲であり、華やかな曲である。

デコレーションは1915年に出版された3つの曲からなる作品である。
第1曲は「島の魅力」という意味だろうか。
彼は1912年8月の時期に訪れたチャネル諸島にある
ジャージー島でこの曲の作曲にとりかかったようだ。
きらめくようなピアノの音が印象的で、幻想的である。
第2曲は「月がさす森の空き地」という意味か。
1865年生まれのイギリス詩人アーサー・シモンズの詩に、
曲は由来しているらしく、詩的な雰囲気の曲である。
第3曲は「緋色の祭典」という意味だろうか。
軽快な感じで始まり、リズミックな音楽である。
1863年生まれのイギリスの小説家アーサー・マッケンの、
「魂の家(The House of Souls)」という作品からの複数行が、
曲の最初に置かれているようである。
これらの作品はイギリス文学者たちの作品を扱っているのだが、
その幻想的な世界を表現するにふさわしい音楽といったときに、
彼が使ったのは印象主義派的な音楽であったということだろうか。
コメント
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