Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

アヴェト・テルテリアンの交響曲第3番ロ短調作品4を聴きながら二俣川から西谷まで歩く

2008-10-08 06:30:40 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日は二俣川から西谷駅まで歩きました。
今回からは、交響曲のその他の地域編に入る。
本日はアルメニアの作曲家をあげる。
途中で聴いたのは1929年生まれのテルテリアンの作品。
アゼルバイジャンのバクーに生まれたが、
アルメニア系であった一家は1951年アルメニアに戻り、
テルテリアンは1952年から1957年の間、
エレバンでミルソヤンから作曲を学んだようだ。
その後何度か音楽院の講師として働き、
1983年からは教授の地位を獲得した。
8つの交響曲と、2つの歌劇、バレエ音楽、声楽曲などを
1968年から1989年の間に作曲したようである。
そんなことが、CDの解説書には書かれている。

交響曲第3番ロ短調作品4は1974年から75年にかけて作曲された。
3つの楽章から成り、彼の弟に献呈されている。
第1楽章は、強烈なティンパニの強打で始まる。
一方はピンと張り、もう一方は緩めたティンパニを使っている。
民族色強い強烈な個性を示してくれる音楽である。
そしてそれに呼応する打楽器群の嵐のような演奏。
二つが対話するかのようにしながら最初展開される。
次に静かに奏される鐘と金管楽器が奏する宗教的な音色。
音楽はやがて管楽器の吹奏と荒れ狂うような打楽器により、
より刺激でリズムに特徴のある音楽となる。
そしてやがてその喧騒は静まり、次第にうねるような音楽が聞こえ、
突然強く奏される合図のような音楽が現れたかと思うと、
すぐに静まり瞑想的な感じで終わる。
第2楽章は、2つの民族楽器が演奏で活躍する楽章である。
オーボエの一種であるズルナという楽器である。
これはインドやイラン(ペルシア)で使われる楽器である。
鐘の音によりさえぎられ次にドゥドゥクという楽器が奏される。
哀愁のある楽器であり、いにしえの歴史を感じさせる感じだ。
第3楽章は、激しい打楽器の繰り返すリズムで始まる。
金管楽器がそれに呼応し、壮大な音楽になる。
荒々しいリズムの中で民族的楽器により民族色を見せながら、
一旦静まり、第1楽章に出た宗教色のある旋律が登場する。
そのあと金管楽器の強奏に続き、打楽器が加わり、
短いコーダでフィナーレの楽章を終わる。
それにしてもテルテリアンの交響曲は個性的でスリリングだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする