Mars&Jupiter

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ギヤ・カンチェリの交響曲第4番「ミケランジェロの思い出に」を聴きながら横浜から星川まで歩く

2008-10-11 06:25:17 | 古典~現代音楽その他の地域編
昨日は横浜から星川駅まで歩きました。
途中で聴いたのは1935年生まれのギヤ・カンチェリの作品。
グルジアのトビリシに8月10日生まれた彼は、
CDの解説によると幼いころから音楽的な才能を発揮していたが、
音楽を職業とすることを決断したのは20代に入ってからだったようだ。
1959年から1963年までトビリシ音楽院で学んだようである。
7つの交響曲の他、映画音楽やミュージカル作品、
多くの室内楽曲などを残している。
交響曲第4番「ミケランジェロの思い出に」は、
1974年から1975年にかけて作曲された。
単一楽章制にもとづく交響曲である。

鐘の音で静かに始まるこの感じは、
聖なるイメージ、宗教的な祈りを感じさせる。
その鐘が鳴り響く中、うねりのような音が、
徐々に大きくなりぶつかるように強奏され、
突然静まると、祈りのような優しい音楽が続き、
突然クレッシェンドをし、頂点に達すると、
また静かになり、強奏になるかと思うと静かになる。
この繰り返しが続いていき、収束と発散を繰り返すかのようだ。
11分後にハープの伴奏に乗って、メロディックな
そしてかわいらしく愛らしい旋律が登場する。
金管楽器の強奏による中断が何度もありながら、
ダイナミックな音楽になり、華やかな感じにもなるが、
一方で聴こえるこの優しくてロマンティックな旋律は、
平和的であるが、グルジアの民族音楽的な要素も加わり、
音楽は多様性を示し、複雑である感じだ。
舞踏的な荒々しい音楽と鐘の響きと愛らしい旋律
現実と夢の世界が交錯するような音楽。
不思議な音楽であり、じっくり聴いてみるとおもしろい。
最後は宇宙空間を感じさせるような浮遊感、
鐘の音が響き、ハープが鳴り響き、
時を刻むような弦楽器の音などが聴こえる中、
フルート・ソロが優しい音色を奏でたあと、
消えるような弦楽器の音の中で静かに終わる。

なお、今回とりあげた補足分の交響曲その他の地域編の
CD等の情報は、以下のアドレスに載せてあります。
http://www1.ocn.ne.jp/~bocchi07/symphony-cd-other.html
でNEW!と赤字で表示されているのが該当する曲です。
参考にしていただければ幸いです。
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