ポール・クレストンの交響曲第１番作品20を聴きながら二俣川から三ツ境まで歩く

昨日は二俣川から三ツ境駅まで歩きました。
途中聴いたのは1906年生まれのポール・クレストンの交響曲。
ニューヨークに生まれた彼は、シチリア生まれの父を持ち、
本名はジュゼッペ・グットヴェッジョという。
作曲は独学だが、26歳の頃に作曲家を目指すようになり、
ヘンリー・カウエルに認められて、デビューし、
交響曲第１番によって国際的にも知られるようになった。

交響曲第１番作品20は、1940年に作曲された。
1941年２月22日に初演された。
第一楽章「荘厳に」は、最初に登場する主題が、
ショスタコーヴィチ風であり、闘争的な音楽である。
主題をもとに展開していく技法は、なかなかいい。
再現部を経て、最後はあっさり終わる。
第二楽章「ユーモアを持って」は、軽快な三部形式の曲で、
管楽器を中心に弦楽器との掛け合いで、協奏曲風に、
滑稽な音楽が奏されるが、中間部は対照的で
優しい感じの曲想であり、ロマンティックである。
第三楽章「静かに」は、叙情的な楽章であり、
アメリカらしさを感じる曲で、映画音楽のように甘く、
管楽器によって引き継がれる旋律は、温かみを感じる。
第四楽章「陽気に」は、陽気で軽快な曲だ。
シンコペーションなどリズムに特徴があり、
短いが、爽快感あるフィナーレ楽章である。