Mars&Jupiter

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早坂文雄のピアノ協奏曲第2番を聴きながら、西谷から二俣川まで歩く

2009-02-12 06:42:26 | 古典~現代音楽日本編
昨日は西谷駅から二俣川まで歩きました。
途中聴いたのは1914年生まれの早坂文雄の作品。
今回から協奏曲編も日本編に入ることにする。
略歴については管弦楽編で触れたので省略する。
ピアノ協奏曲第2番は1948年に作曲された。
今回は岡田博美のピアノ、ヤブロンスキーの指揮、
ロシア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏のCDを聴いた。

第一楽章レントは、壮大なテーマを感じさせるような
ゆったりとした序奏で始まり、重々しい感じでもある。
映画音楽風でロマンティックであり、ピアノ独奏が入る。
敗戦後の日本の状況下で書かれたこの曲には、
過去から引きずってきた何か運命的なものの重みを感じる。
繊細なピアノの旋律は、哀愁漂っており、
一人の人間の独白のようにも聴こえてくる。
東洋的な音楽であり、混沌としたものを感じる。
ピアノは幻想的な雰囲気を醸しだしている。
グリーグのピアノ協奏曲を思わせるような部分もある。
最後は何か希望に向かっていくような高揚感があり、
そのクライマックスを迎えたあとは、静まりかえり、
ピアノ独奏が回想風に旋律を奏し、静かに終わる。

第二楽章ロンドは、前楽章とは対照的で明るい。
金管楽器によりファンファーレ風な音楽が奏され、
東洋的な旋律をピアノが軽快にリズミックに演奏する。
それに他の楽器も加わり、諧謔的な感じでもある。
それにしてもピアノの軽快な演奏は聴いて爽快である。
最後のピアノが駆け抜けるような疾走感も印象的である。
コメント
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