Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

矢代秋雄のピアノ協奏曲を聴きながら星川から横浜まで歩く

2009-02-18 06:08:36 | 古典~現代音楽日本編
昨日は、星川駅から横浜まで歩きました。
途中聴いたのは1929年生まれの矢代秋雄の作品。
彼の略歴については管弦楽編で触れたので省略する。
ピアノ協奏曲は1964年から1967年にかけて作曲された。
NHKの委嘱を受けて作曲され、初演時は、
中村紘子のピアノ、若杉弘の指揮、
NHK交響楽団の演奏で放送によって初演された。
今回は岡田博美のピアノ、湯浅卓雄の指揮、
アルスター管弦楽団の演奏のCDで聴いてみた。

第一楽章アレグロ・アニマートは、
自由なソナタ形式で書かれている。
変拍子によりピアノで始まる第一主題は、
何か怪しい雰囲気を漂わせている。
そのあとも激しいピアノのカデンツァ風の音楽に続き、
金管楽器や打楽器も加わり、荒々しい音楽となる。
フルートのソロが瞑想的な感じの第二主題を奏で、
ピアノがそれに応えるように悲しい感じの旋律を奏でる。
そのあと短い展開部を経て、再現部に入り、
第一主題中心に扱い、盛り上がりをみせていく。
最後の方ではフルート・ソロにより第二主題が現れ、
第一主題が続き、交互に主題が回想的に登場して終わる。

第二楽章アダージョ・ミステリオーソは、
Cの音が3小節の中、7つの音で一定のリズムのように、
ピアノによって淡々と刻まれていく中で、
弦楽器が日本的なトーンの音楽を奏でる。
やがて打楽器と金管楽器などがそのリズムを引き継ぎ、
ピアノがその上に自由に旋律を奏でていく。
音楽はやがて激しく情熱的な音楽となり、
高揚してクライマックスを築くが、
そのあと静まりやがては力を失い静かに終わる。
第三楽章アレグロ-アンダンテ-ヴィヴァーチェ・モルト・
カプリチオーソは、自由なロンド形式で書かれている。
金管楽器のミュートを付けた吹奏のあと、
ピアノが第一楽章のカデンツァ風の旋律を奏でる。
金管楽器・打楽器などによる荒々しいリズムと音楽の上に、
ピアノが第一楽章のカデンツァ風の旋律をもとに、
自由に展開していき、第二楽章の主題も回想風に現れ、
最後は第一楽章の旋律をもとに華々しく終わる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする