Mars&Jupiter

おおくぼっちの屋根裏部屋へようこそ!

ウィリアム・バードの「マイ・レディ・ネヴェルス・ブック」を聴きながら、横浜から和田町まで歩く

2009-10-04 18:34:15 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日は横浜から和田町まで歩きました。
途中聴いたのは1543年頃に生まれたバードの作品。
ここからは器楽曲も含めて紹介していきたい。
ウィリアム・バードは、イギリス・ルネサンスを代表する作曲家で、
1563年にはリンカン主教座聖堂のオルガニスト兼聖歌隊長となり、
1572年からはチャペル・ロイヤルのオルガニストになった。
宗教曲のみならず、器楽曲にもすぐれた作品を残している。
「マイ・レディ・ネヴェルス・ブック」は1591年に完成したようだ。
ここでは、その中の「戦い(The Battel)」について触れる。
今回聴いたCDは、ホグウッドのヴァージナル演奏による。
ヴァージナルで演奏されるこの曲は、戦争描写音楽で、
鍵盤楽器でこのような音楽をやるところがおもしろい。

「兵士の召集」から始まる音楽は優雅で華やかで、
これから戦いが始まるということを感じさせない。
「歩兵の行進」は規則的な歩調で和音が叩かれ、
その行進の様子がうまく描写されている。
三拍子による「騎兵の行進」に続き「トランペット」、
「アイルランド人の行進曲」となる。
アイルランドらしい部分を感じさせながら、
「バグパイプとドローン」までそれが続く。
「戦いの行進」は荒々しいリズムに乗って戦闘のシーンとなる。
この部分は素晴らしい効果をみせた音楽である。
終わりにかけて「退却」の音楽となり兵士が混乱しながらも
退却していくかのような感じがすばらしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする