Mars&Jupiter

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ルイス・デ・ミランのビウエラ曲集「エル・マエストロ」を聴きながら、三枚町から西谷まで歩く

2009-10-15 04:20:09 | 中世・ルネサンス音楽器楽曲・合奏曲編
昨日は三枚町から西谷駅まで歩きました。
今回とりあげるのは1500年頃生まれたルイス・デ・ミランの作品。
スペインのバレンシア出身の彼は、ビウエラ奏者として活躍し、
カラブリア公ドン・フェルナンド・デ・アラゴンの宮廷に仕えていた。
ビウエラ曲集「エル・マエストロ」は1535か1536年に出版された。
今回聴いたCDは、ホルヘ・フレスノによるビウエラ演奏である。
ファンタジア第1番は、第1旋法で書かれた作品で、
3声で書かれているようで、素朴な感じの曲である。
冒頭に示された動機が繰り返され、
ゆったりとしたテンポの中緊張感を高めていく。
ファンタジア第2番も第1旋法で書かれた作品で、
軽快な曲で、旋律は流れるようで、舞曲風である。
ファンタジア第3番は、第2旋法で書かれた作品で、
やはり軽快な曲で、旋律は歌曲風であり、
情熱的であり、ルネサンス的な華やかさがある。

ファンタジア第4番も第2旋法で書かれた作品で、
ビリャンシーコか当時の民謡の一節を使っていると考えられている。
3声部が絡み合って軽快に展開していく。
ファンタジア第8番は、第4旋法で書かれた作品で、
技巧的には難しい曲で、4声部で書かれているようだ。
声部が重なり合うところはルネサンスらしい。
ファンタジア第10番は、第1旋法と第2旋法が併用される。
トッカータ風に作られているようで、速いパッセージが、
技巧的であることを感じさせ、劇的であり、華やかである。
ファンタジア第12番は、第3旋法と第4旋法が併用される。
ゆったりとしたテンポの中、やはり名人芸的な部分を感じさせる。
各声部が複雑に絡み合い、速いパッセージが時々現れる。
ファンタジア第13番は、第1旋法で書かれた作品で、
ビウエラという楽器の良さを感じさせてくれる。
即興的な部分を見せながら、ややもの悲しさを感じさせる曲だ。
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